麦
『はだしのゲン』
という中沢啓治さんの漫画の冒頭に
踏まれても踏まれても強くたくましく育つ人間になれよ
と、麦にたとえて話すお父さんが登場する。
昨年、中沢さんは惜しまれながら亡くなった。
享年73歳。
『はだしのゲンが見たヒロシマ』
というドキュメンタリー映画を
横川シネマで観たのは一年前だったか。
まだまだ伝えたい言葉がいっぱい
胸の内にあったはずだ。オレも悔しい。
原爆を浴びたヒロシマの光景が
ひとつひとつ網膜に焼きついて離れないという。
当時小学2年生だった中沢さんの眼は
まるでカメラのシャッターのように
その凄惨な光景のひとつひとつを
心の内側に張りつけていったのだろう。
この心の内側をどう受け継いでいくか
日々問われている。
子供の頃に読んで、えもいわれぬ恐怖と悲しみを感じました。数日間寝つきが悪くなるほど…
実際に戦争を経験していない者が どの様に受け継いでいくか…とても難しい課題のひとつだと思います…
昔感じた感情を呼び覚ましてくれた『はだしのゲン』の記事に感謝です。
投稿: きょん | 2013年6月 5日 (水) 23時01分