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2011年3月に
福島の原発が爆発して直後は
日本の原発全てやめようという
熱い空気が流れていたような気がするが
あれからたった4年であの頃の熱気が
吹っ飛んでしまったようだ。というか
上手く丸めこまれやすい国民なのだろう。
周防大島から50kmのところにある伊方原発。
伊方町長が「苦渋の決断で」再稼働したいと表明。
一体何を苦渋したのだろう。
いったん大事故が起これば
伊方町のみならず住めなくなるというのに。
住めなくなる危機よりも
原発の存続を願うという。
これってわかりやすく言えば
人の命よりも原発を優先するっていう表明なんだろうな。
まったく寝ぼけた輩である。
電気が足りないっていう話はどこにもないよね。
うちの母豚をと畜場に連れて行った。
友人たちに手伝ってもらいながら
軽トラの荷台に載せるだけでもひと騒動。
体重およそ200kg以上あるかな。
山口県内で豚をと畜してくれるところはない。
なので広島草津の
中央卸売市場へ運ばなければならない。
母豚はなかなか檻に入ってくれなくて手こずったが
市場の中にある係留所の檻に歩いていく姿は
うなだれて悲しそうだった。
うちの狭い放牧地でのんびり暮らしてたら
いきなり人間からもう今日でお別れだと告げられる。
後姿が不憫でならなかった。
家畜が集められている。大動物けい留所。
お肉になって戻ってきたら豚大鍋宴会を催したい。
たびたびイノシシの話題で申しわけない。
べつに自己満悦なわけじゃない。
ただ野生の獣を狩るという行為が
いったいどういうことか
自分自身整理つかないので
文章を紡いでどこかで折り合いたいのである。
自分が殺したイノシシを弔いたい
と言い換えてもいい。
仕留める刹那の興奮もはずかしい。
イノシシは元々この周防大島に存在しなかった動物
とはいえ現在はこの島の山で生き成長する。
既にここで世代をつなぎおよそ10年。
悠然とこの島の地を歩く。ある種の神。
オレは神の化身を殺しているのとおなじ。
オマエにこの偉大な神の化身を殺すに足る資格があるか。
そう問われているような気がする。
今の自分には応える術がない。畏れ敬いながら狩る。
今のところそう謙虚に構えるしか能がない。