化身
たびたびイノシシの話題で申しわけない。
べつに自己満悦なわけじゃない。
ただ野生の獣を狩るという行為が
いったいどういうことか
自分自身整理つかないので
文章を紡いでどこかで折り合いたいのである。
自分が殺したイノシシを弔いたい
と言い換えてもいい。
仕留める刹那の興奮もはずかしい。
イノシシは元々この周防大島に存在しなかった動物
とはいえ現在はこの島の山で生き成長する。
既にここで世代をつなぎおよそ10年。
悠然とこの島の地を歩く。ある種の神。
オレは神の化身を殺しているのとおなじ。
オマエにこの偉大な神の化身を殺すに足る資格があるか。
そう問われているような気がする。
今の自分には応える術がない。畏れ敬いながら狩る。
今のところそう謙虚に構えるしか能がない。
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