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2015年4月

2015年4月12日 (日)

春の大祭

なにそれって言われても

すごくローカルな話題なのだが

今日はお祭りというかお祀り。

うちの鶏舎よりすこし山のほうに

古虚空蔵さまという小さな神社がある。

そこにお寺のお坊さんをお呼びして

お経を唱えて頂いたりお説教を頂く。

たったそれだけのお祀りなのだが

この神社が建つ場の静けさのせいか

神妙な気持ちを味わった。

人間は自分たちだけが世界の中心のように

いばっているが孫悟空のように

菩薩の手の内で右往左往しているだけのように

自分の存在を遠くからみた。

P1000808 こんもり茂った林の中にある神社。

追記訂正:沖家室の民宿鯛の里の松本さんご指摘によると

神社ではなくて寺です、テラ。

2015年4月11日 (土)

ささみ

鶏さんを絞めてさばく。

平飼い鶏は筋肉が発達しており

歯ごたえがある。と言うとさも美味しそうに

聞こえるかもしれないが

人によってはしわいと言われる。

特にうちの鶏たちは産まれて3~4年飼育しているので

かしわもかしわである。

でもでも彼女たちの笹身の部位は絶品です。

ささみとは鳥がはばたくための

特殊な筋肉だが笹の葉様の形をしているので

笹身らしい。おすすめは刺身。

真ん中の筋は包丁でこそぎ落とし

熱湯にさっとくぐらせて湯引きする。それを

氷水に3分くらい浸す。斜め切りして

生姜醤油でいただきます。

Dsc01572

鶏たちへの供養は噛みしめ味わいながら感謝して頂くこと。

2015年4月 8日 (水)

山菜三昧

雨後の竹の子というが

至るところ竹の子がもこもこ

姿を見せはじめた。

猪わなの見回りをしていたとき

仕掛けを調整し直して

ふと回りを見渡すと

とんがった頭が数えきれないほど

地面から突きでている。

つい一週間前にはわざわざ買ったのに

こうも生えていると感激も薄れる

がコンテナに山ほど採って帰る

がめつい私であった。

Dsc01541 晩冷えるので薪ストーブ焚いてその上に

寸胴鍋かけて米ぬかと煮る。

2015年4月 7日 (火)

蕨狩り

秘密の山を分け入り

ひとりワラビを採る。

今が盛り。足もとをぐるりと摘んで

三歩進むとまたぐるりと摘む。

こんな動作を1時間半も繰り返していると

腰も痛いし

山を下りて道端を見ても

あちこちワラビが伸びているような

錯覚をおこす。

Dsc01530 山の整備もしてないのにたんまり収穫だけ

というのは気が咎めるが。山の恵みに感謝。

2015年4月 6日 (月)

違和感

天候がどうもおかしな。

3月初旬くらいからそんな感じを抱いている。

ただ自分の気のせいかもしれない。

とりたてて異変というほど

困った天候でもないし

予言めいたことを口にしたくもない。

はっきりわかることだけ言うと

毎年同じ時期9月20日あたりに

ニンニク定植するのだが

今年は3月下旬からとう立ち始めた。

ニシノカオリという小麦を育てているが

これも3月下旬に穂が着き始めた。

えらく早いのでちょっと驚いた。

それと降雨量が多すぎる。

土がなかなか乾かない。

まぁだからどうってこともないけど。

Dsc01359 なにはともあれ日本の四季は尊い。

2015年4月 5日 (日)

うちの暮らし

ともかく淡々と暮らしていく。

鶏の世話や農産物の配達。

田畑での野良仕事。

農地のほとんどは

家から半径500m以内にあり

日々朝から晩までたいてい

その500m圏内を行き来する。

普段の野良仕事に飽きたら

山に入って散策したり山菜採り猪わな掛ける。

にぎやかな場所や人混みをのがれ

太陽と新鮮な空気を求める。

こんな暮らし精神的ストレスとは無縁でしょと言いたいが

ストレスも楽しみの一部に変える力が

今の暮らしにはある。

Dsc01491 うちの山で採れた立派なタラの芽。

2015年4月 4日 (土)

そろそろ

また田んぼの季節が巡ってきた。

この時季なんだか緊張する。

毎年種籾の浸水始めるのは

だいたい4月15日あたり。

うちではバケツに川の水を入れて

その中に籾を浸すが

種籾が鳩胸状になるのに約2週間以上かかり

ほんとうに発芽してくれるのかと気が急く。

うちのヒノヒカリは8年ほど

自家採種続けているのだが

毎年彼らの発芽力を疑ってしまう。

まあなるようになると

楽天仕事でいきたいものだ。

Dsc01480 れんげ花盛り。よく晴れた日に

れんげの中で昼寝するのが気持ちいい。

2015年4月 3日 (金)

葱坊主

言い得て妙なおもしろい表現。

3月中旬頃から

うちの九条ネギもしだいに芯が伸びてきて

坊主頭のような蕾が展開した。

品種によってはとう立ちの時期がずれるし

個体差もある。

なんでも坊主不知ネギという

種がつかない九条系品種もあるらしい。

しばらく前に友人の農家から数本分けて頂き

そんなネギの存在を初めて知った。

うちでは季節によりワケギを重宝していたが

坊主不知がどんなふうに分げつしていくのか楽しみ。

Dsc01506 これはワケギ。どこでも植え込んでいると勝手に増える。

2015年4月 2日 (木)

つわぶき

この頃ツワブキの若い新芽を

佃煮や煮付にする。

ツワブキの食感や軽い苦みが

ご飯のおかずに最高。

太そうな新芽を選んでもぎとり

このまま調理してもいいのだが

若干えぐみが気になるなら

茎の表面薄皮をむいたり

金束子でこすってもいい。

うちではたいてい酒醤油で甘からく煮つける。

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2015年4月 1日 (水)

さくら

私たちが住んでいる辺りには

ふたつ同じ菩薩が祀られている神社がある。

一つは虚空蔵さま。

これは里の中にある

もう一つは古虚空蔵(ふるこくぞう)さまと呼ばれている。

こっちは山のほうにある。

なぜ二つもあるのかなぞだが

昔はそれぞれに別個の役割があったのだろう。

虚空蔵とは

宇宙的無限の知恵と慈悲が納められている蔵のこと。

どっちの神社境内も桜にかこまれている。

里の虚空蔵さまは今九分咲きくらいか。

山の虚空蔵さまは満開までにしばらく猶予がある。

毎年山の神社で桜を愛でながらお弁当を頂く。

Dsc01460 私たちに豊かな知恵を広い心をお授けください。