横川シネマ
映画館に久々に足をはこんだ。
この映画館はすてき。
もうコアな映画ばかりをこれでもかというほど
公開してくれる。
『100万回生きたねこ』というドキュメンタリーを観た。
絵本作家の佐野洋子さんの名作をじっくり
聞かせてもらった。
この絵本をオレなりに解釈すると、
りっぱなとらねこは誰かの所属物であることが
つまり嫌だった。りっぱなとらねこは
自分のことが一番好きだった。でも、100万回死んで
100万回生きた後に初めて自分よりも好きなねこが
生まれた。今の人はもっと自分のことを好きになるように
努力しなさい。自分のことをもっと好きになると
自分よりももっともっと好きな相手が生まれるかもしれない。
素直に誠実に一生懸命に自分を愛せる人が
素直に誠実に一生懸命に他者をも愛せるんじゃないの?
と、佐野さんに言われたような気がした。