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2015年1月

2015年1月31日 (土)

受けとめること

上手く消化できないものを

無理に消化する必要はない。

最近観た『刻印』という芝居の中身である。

味わいたかったので口に入れ咀嚼し

飲みこんだのはいいけど

のどにつっかえたような感覚でいる。

消化器官の途中でもやもやとした塊り

がひっかかってまだ腑に落ちていない。

でも消化しなければならないとこだわる必要もない。

この世界をまず受けとめること。

不束ながらも自らの心の受容体を信じるしかない。

受けとめて次に受け入れるかどうかはまた別の問題だ。

まず受けとめるという実行こそが冒険である。

自らが選択するという能動的態度である。

その選択によって未来が変げする。

変げのはじまりから受容の過程に入る。

受容とは果てのない心の旅だ。

http://www.innocentsphere.com/

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2015年1月30日 (金)

雪景色

周防大島では雪が積もること自体がめずらしい。

早朝山の鶏舎で

まだらに積もった雪の白さがまぶしかった。

うちの仕事は雪や雨が降ろうが嵐が来ようが

毎朝だいたい決まった時間に鶏舎に行って

鶏や豚へ餌をあたえ水槽を掃除し

畑の収穫する。

この日課は10年前から変わらない。

なので毎朝の天候定点観測みたいなものだ。

以前は気温と湿度まで測っていた。

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2015年1月29日 (木)

茹でる

ブロッコリーとかカリフラワーを

茹ですぎないでほしいとせつに願う。

とくにうちの相方に。

もちろん茹ですぎるほうがうまい

とおっしゃる御仁もおられるだろう。

もしくはお歳を召して

固いのが苦手というならばしかたがない。

でも葉物野菜全般に言えることは

火を通し過ぎると

野菜それぞれの特有な主張が消える。

細胞が水膨れて破裂する。

成分が壊れる。

などあまりいいことがない。

丹精こめて自然な方法で育てられた野菜は

できるだけ活きた素材のまま頂くほうが

からだが喜ぶ。

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2015年1月28日 (水)

山の精気

半日山を歩きまわる。

わな猟の下見や猪の通い道をたどる。

目的は猟でなくてもいいのだが

夢中になって山を歩いていると

オレ自身が猪と一体になったような瞬きほどの錯覚

が脳裏をよぎる。

五感が鋭くなり皮膚を刺す冷たい空気も

かえって快感になる。

頭の中でいくつもの滅裂な観念がわきおこる。

たいていそれは日常の自分の行動にたいする言い訳。

そういうひとりよがりな意識を

山の樹木がたしなめてくれる。

もっと謙虚になりなさいと。

謙虚になる先に何があるのか。

いずれ安らかに土に還るため。

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2015年1月27日 (火)

試飲

くされ酛三段仕込み。

今月初めに酛3升仕込んだ。

それを4~5日置いた後

中身を蒸して麹も入れて再び酛に戻す。

その2段酛を1週間置いた後

麹と蒸米といっしょに甕の中で混ぜる。

その甕で10日熟成させた。

毎日1回混ぜるのが日課。時々忘れるが大目に見る。

そろそろ飲みはじめてみよう。

蒸米に黒米を足してみたら

ほんのり桜色とでも言いたいような艶っぽさのせいで

エロチックなどぶろくに仕上がってきた。

Dsc01216小僧の寝静まった晩に水飴をなめる和尚みたいな気持ち。

2015年1月26日 (月)

しいたけ

うちでは原木シイタケ栽培に

おがくず菌床や形成菌を使わないので

植菌してから二夏過ぎてやっと穫れる。

キノコの師匠香津さんにいろいろ教わって始めた

キノコ栽培だが

適時の手入れが田んぼ仕事と重なって

今年はいまいちふるわない。

おととし春植菌してその年の6月に

仮伏せから本伏せに移す予定がずるずると延びて

シイタケ菌の力が衰えてしまった。害菌が入った原木もある。

仕事を欲張りすぎると残念な結果になることも・・・。

そうわかっちゃいるけどやめられない。

原木シイタケの香り肉厚感とも良好。

Dsc01200 柳井のスーパーフジ今日夕刻出荷予定です。好評販売中。

2015年1月25日 (日)

びび

うちのネコはびびと言う。

デブの雄。産まれたばかりの頃

三蒲の海沿いの工場そばで

親とはぐれてビービー鳴いていた。

目ヤニで瞼が開かず

このまま放っておいても

親が助けにくるかなとしばらく待っていたが

車に轢かれそうなので連れて帰った。

近所の看護師している知人にこの子ネコを見せると

雌と断言していただいたので

女の子のように育てていた。ある日動物病院に

避妊手術のため連れて行ったら

一目瞭然雄です。というのでうろたえながら

去勢手術をお願いした。仕草や声といい

女の子っぽいところがなんともいえずかわいい。

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Dsc01191 すっかり おでぶ

2015年1月24日 (土)

野焼き

開墾中である。

耕作放棄しておそらく20年近く経っている

のではないか。今年お借りした。

簡単に耕作放棄地の開墾と言っても

その労力は並ではない。

クズの根が縦横無尽に這いまわり

竹やススキの大株や灌木が生え

イバラの棘に悩まされる。

それらをひとつずつ伐りながら

畑に戻していく作業はまるで

修行僧の禅問答のようだ。

北向きで陽当たりに難があるが

こうして地道に整えていった畑には愛着がでる。

せっかく繁殖を謳歌していた植物には申し訳ないが

集めて野焼きする。

Dsc00774 冬の焚火はごちそうです。大地に感謝。

2015年1月23日 (金)

ねぎ

冬には鍋の定番。

主役級ではないが名脇役である。

これはわたくしの持論だが

ネギは無農薬有機肥料で育てたものが

抜群にうまい。化学合成肥料で育てると

ネギの肥大は早く見た目もボリュームがでる。

しかし味が全然違う。

有機栽培で育てたものは

ネギ特有のとろっとしたゼラチン物質の濃密さがやみつきになる。

えぐみなく香りが爽やか。

ゆっくりと肥大するので筋っぽさがない。

サビ病が出にくい。

鍋の中で半煮えくらいで頂く。

自家製みそでヌタにするのもたまらない。

土や肥料でこれほど味に差がでる一番野菜は

ネギですネギ。ぜひご賞味を。

Dsc01140 道の駅サザンセトとうわにて週末出荷しております。

2015年1月22日 (木)

人権

昨日は周防大島久賀の防災センター

というところで町の主催する

人権教育推進大会へ出かけた。

基調講演をされるロバート・ワトソンさんの

プロフィールに惹かれた。

日本語達者でユーモアをふんだんに交えて

わかりやすい具体例も挙げる。

精神障害者小規模作業所「まんげきょう」の 

当事者が作ったコースターをお金と交換しておられたので

帰り際彼と少し会話した。

アメリカ生まれのアメリカ育ちでなぜか

九州日田の山奥で小規模作業所の所長をしているという

人生のつらなりがおもしろい。

_dsc00062 去年2月うちに居候していたフランス人グレッグが

撮った写真。彼のカメラセンスはプロ裸足。