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2015年1月28日 (水)

山の精気

半日山を歩きまわる。

わな猟の下見や猪の通い道をたどる。

目的は猟でなくてもいいのだが

夢中になって山を歩いていると

オレ自身が猪と一体になったような瞬きほどの錯覚

が脳裏をよぎる。

五感が鋭くなり皮膚を刺す冷たい空気も

かえって快感になる。

頭の中でいくつもの滅裂な観念がわきおこる。

たいていそれは日常の自分の行動にたいする言い訳。

そういうひとりよがりな意識を

山の樹木がたしなめてくれる。

もっと謙虚になりなさいと。

謙虚になる先に何があるのか。

いずれ安らかに土に還るため。

Dsc01145

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