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2014年7月21日 (月)

利他

好きな漫画家のひとりで

土田世紀さんという方がいる。というかいた。

2年前に若くして亡くなった。代表作は『編集王』。

絵のタッチが濃い。

くっきりした線で輪郭をあらわすので

物語の現実味と相まって構図に安定感がある。

著者はどういう気持ちで漫画を描いていたか知らないが

オレにとっては

どこかにいつも希望の兆しを秘めており

救いのある作風だなと新刊が楽しみだった。

彼の作品の一つ『同じ月を見ている』。

究極の利他行為とは?という主題なんだろう。

これだけはなにかすっきりとしない読後感。

スケールの巨きすぎる哲学的命題。

土田世紀自身の死をどこかで重ね合わせてしまう。

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