好きな漫画家のひとりで
土田世紀さんという方がいる。というかいた。
2年前に若くして亡くなった。代表作は『編集王』。
絵のタッチが濃い。
くっきりした線で輪郭をあらわすので
物語の現実味と相まって構図に安定感がある。
著者はどういう気持ちで漫画を描いていたか知らないが
オレにとっては
どこかにいつも希望の兆しを秘めており
救いのある作風だなと新刊が楽しみだった。
彼の作品の一つ『同じ月を見ている』。
究極の利他行為とは?という主題なんだろう。
これだけはなにかすっきりとしない読後感。
スケールの巨きすぎる哲学的命題。
土田世紀自身の死をどこかで重ね合わせてしまう。
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