うちの鶏舎の床は露地。
あえてコンクリートは張らない。
鶏は土も喰うし砂浴びもする。また土は
夏に熱を吸収し冬は発酵熱でほんのり温かく
調湿作用もある。
土の中にはさまざまな菌類が
時に拮抗し時に補完しあいながら共生している。
鶏の排泄物はその微生物たちにとって恰好のごちそう。
土と外気を遮断した家畜飼育は
それら土にまつわる利点を失う。
家畜の経済性をどこまでも求めていく人間。
人も同じ。
コンクリとアスファルトに囲まれた街の暮らしで
心身を病む人間がどれほど増えているか。
土と緑に触れない現代生活はさしずめ
人間による人間の家畜化そのもの。
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