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2013年3月 9日 (土)

啓蟄の候も過ぎ

おひさしぶり。

ここ周防大島はこのなんにちか

空気が目に見えてゆるんできた。

こういう日々はお山で昼寝でもして

まどろんでいたい。

これはオレの持論だけど、

人間ぼーっとする時間って大事。

忙しいと口にするとき、人はその忙しい状態に置かれた自分に

酔っているのだ。忙しさは美徳でもなんでもない。

特に日本人は仕事大好き民族なので、

ぼーっとしてばかりいる人にとっては肩身が狭い。

以前、ミヒャエル・エンデというドイツの作家のエッセイを読んだ。

かいつまんで言うと、

その昔西洋人がインディオたちに荷物を担がせて

南米奥地を探検した。何日も何日も歩き続けた。

とある朝、インディオたち皆が車座になって

ぽけーっと煙草をふかしてその場から動こうとしない。

忙しさにいそしんでいる西洋人は彼らのその姿を見て

さぼっていると決めつける。

ひとりのインディオがぽつりという。

「われわれはいそがしく歩き続けて来たせいで

どこかに魂を置き去りにしてきてしまった。

しばらくここでわれわれの魂が追いつくのを

待っているのだ。・・・」   (だい)

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