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2013年3月18日 (月)

精神病院とは

おととい、シンフォニア岩国で

『むかしMattoの町があった』というイタリア映画が上映された。

約3時間の長編映画。

主催は、「ビタ・フェリーチェ」という社会福祉法人。

イタリアは国中から、精神病院という名前の収容施設を

全廃した。この映画はそれにまつわる歴史的なひとコマを

物語にした作品。

会場には、いわゆる精神障害をもった当事者やその家族

の方々が多かったが、本来は精神病院で仕事を得ている

人たちのほうが観るべき映画ではないか。

当事者やその家族の多くは、今の日本の精神病院をとりまく

制度にいっぱい疑問を持っているだろう。

でもそういう制度を維持したい人たちのほうが

社会的な立場も堅固で、金もあり、政治的な力も強いので

必然的に当事者が精神病院に依存してしまう体制から

抜け出せないでいる、と少なくともオレにはそう見える。

ことはそう単純ではないと精神病院会の偉い方々は

おっしゃるだろう。でも1960年代から日本以外の国々の

精神病院のベッド数はどんどん減っていったのに

日本はそれと逆に増えていった背景には、

ことが単純とか複雑とかいう以前に

精神病院という箱の中での経済的な利益を

うまい具合に社会防衛という布でくるんだのでは?

そう考えられる要素が少なからずある。

詳しくは、大熊一夫さんの

『精神病院を捨てたイタリア 捨てない日本』(岩波書店)

を読んでみてね。

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