成長
日本経済が成長しなければならない
という強迫観念はどこから湧くのか。
景気がいいわるいとか
たびたび取りざたされるが
オレは景気というものがよかったという
実感を味わったことがない。
20代の頃さば缶ならしばしば味わった。
せいぜいその程度の景気なのだ。
成長した先にはなにがあるのか。
テレビはチャンネル数がしこたま増え、
四六時中休む間もないオンエア状態。
ケータイは進化し人はいたるところで
ひとりごとをつぶやくか画面に祈りをささげる。
車や電化製品はばかばか
売れて、人はサプリメントを飲めば栄養
満たされる。スーパーやホームセンターに商品
あふれ何十台ものレジがパンクするほど
客が殺到する。労働者諸君はボーナスたっぷり
使いきれずいくつもの銀行に預金振り分ける。
いや想像も及ばぬほどまだまだどんどん成長していく
のであろう。
んなわけねー。誰のための成長なんだい?
成長とはほんとうは、成熟という言葉とともに
語られるべきもの。今のニュースを聞いていると
成長のための成長をひたすら突っ走る
まるでマッチョのスプリンターが
ゴールも見ずに爆走したがっているようだ。
アベノドーピングミックスジュース乾杯。
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