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2013年4月24日 (水)

穀雨

五穀にとっては慈雨となる

が、うちの小さな段々畑は今朝からの

激しい雨で土砂が少しずつ

流出して、土地がえぐりとられる。

うちの、正確に言えば父親の土地

なのだが、8年前整備し始めた頃は

あちこちが人の背丈くらいに裂け目ができていて

これはどうしようもないと

ちょっと絶望的になりながらも茨や灌木を伐り払い

続けた。

土地の全貌を確認できるまでに約2年かかり

その合間に廃材を使って鶏小舎を

組み立てていった。いまだに土の流出は続く。

石垣はおそらく江戸時代に築かれたもので

小作人の祖先が労力をいとわず地道に築いたおかげで

今の状態をなんとか保てている。

小さな段々畑を維持するのは、おえらい政治家が

のたまう「涙の出るほど美しい風景」などと

言葉だけのなぐさみでどうにかなるような

かんたんな労働ではない。

オレには江戸時代の農民ほどの根性はないが

できれば守り継ぎたい。

Dsc03956

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