若松孝二という映画監督がいた。
昨年76歳で亡くなったが、
反権力を公然と掲げる気骨ある映画人生
をおくった方である。
初めてこの人の作品を観たのは
『実録・連合赤軍 あさま山荘への道程』
肺腑を突き刺す迫力があった。
生きるか死ぬかという瀬戸際を
殺すか殺されるかという修羅場を
かいくぐってきた人間だから映せる
業を感じた。
実際、若松さんは若い頃、何年かやくざな世界に
足をつっこみ、牢屋にも入ったらしい。
『キャタピラー』の上映がテアトル徳山であり
監督が舞台挨拶に立たれた。
武骨なくぐもった声。インタビューの内容は忘れてしまったが、
オレはこの人とどう戦えるか今も考え続けている。
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