廃材
まだ重機がそれほど普及していなかった時代
木造建物の解体は
ひとつひとつ手作業で
ほぞをほぞ穴からきれいに抜いたり
仕口をばらしたりしたのだろう。
そうして得た建築廃材の朽ちた部分を除いて
再び物置小屋などで使用された。
現在はたいていユンボの腕の先に爪を取り付けて
梁や柱をつかんで力で引き抜く。
当然廃材への損傷は大きいが
誰も再使用する当てのない廃材は
そのまま処理場へ直行する.
時代の流れとともにそういう運命に至った
廃材たちになんとか出番を与えようと
鶏小舎や簡単な掘っ立て小屋、物置は
廃材で作る。釘抜きがちょっと大変だし
ユンボの爪痕も残るが
使えない部分は薪にして
使えるところを鉋かけたり補強して使うまで。
木材は廃材といえども
まだ生きているからすごい。
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