熟議
日本という国は一応建て前では
議会民主制という
国会という議論する場で
法律や国全体の政策を決めましょうと。つまり
国の代表者同士が
筋道立てた話し合いで物事を決める
と戦後決めたらしい。
実際のところ戦後から今日まで
自民党の多勢に無勢のごり押しで強行採決される
法案が後を絶たないので
議会制民主主義は建て前で
現実はたんなる幼稚な多数決制と呼ぶべき。ところで
『忘れられた日本人』
という宮本常一さんの著書がある。
そのなかで、「村の寄あい」という一編。
集落に住む人が辻やお堂に集い
二晩も三晩もあきもせずに話し合いを続けるという。
かつては日本のあちこちで見られたであろう
いわば直接民主制いにしえ版である。
大政党に有利な選挙制度や投票率50%の状況を
反省するなら
いっそのこと村落単位のような小さな共同体での熟議を
取り戻したほうがおもしろそうだ。
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