ゴミ
庭の根っこ掘りあげたのが
2月の厳寒期。なにしろ手がかじかむ。
同じ庭に一抱えあるような石もいっぱい埋まっていて
それを片隅に集めるのも重々労働。それと
あらゆるゴミが掘れば掘るだけ顔を出す。
昔の人が捨てたり埋めたりしたゴミを
子孫(オレ)がまた掘り出す。
欠けた瓦や鉢の山。
なぜか数えきれないほどの化学肥料袋の束。
プラスチック容器や塩ビ管が粉々に砕けたもの。
電気の線や碍子がからまったもの。
リヤカーや一輪車のぼろくそに錆びた骨組み。
空き瓶空き缶の腐食したもの・・
そんなゴミたちを仕分けして軽トラック幾杯分か捨てに行った。
もちろん公けの方法で。
ホイト男もさすがに捨てざるをえなかった。
うちの庭が道路と接しているので
空き缶やら煙草箱やら車からぽいぽい投げられる。
投げられたゴミもいずれその人たちの子孫に
ツケが回ってくるのだろう。因果はめぐる。
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