何年か前見た写真集の序文で
立松和平さんが書いておられる文章が
すばらしい。初めて読んだとき胸がつーんとした。
「農村の未来は、消えてしまった農村風景の
検証から拓かれる」と副題。
「風景を維持するためには、勤勉な労働が
必要である。四季折々の野菜や花を得るためには、
それなりの仕事をしなければならない。
かつて日本の農村には
こんな勤勉な人が暮らしていたから、
調和のとれた見事な精神性が
風景に現れていた・・・。」
かつての勤勉な日本人のひとりになりたいものだ。
ちなみに立松さんは波乱万丈の
文学人生を4年前に閉じた。
『写真集 昭和の農村』(家の光協会編)より一部抜粋。
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