映画館
20代のとき旅がてら
映画館によく入った。インドでは
20年前当時入場料が2ルピーだったか。
田舎のといってもわりかた人であふれているのだが
館内は煙草のけむりで
スクリーンが紫色に見える気がした。言葉もわからず
ただ観客の喧噪を聞いてたような。半分夢見心地。
特にハンサムでもないおじさんマハラジャと
インド的定型美人女性の歌と踊りを交えた
らぶろまんす?だったような。後に
日本で公開されたラジニカーント・スーパースター
主演の『踊るマハラジャ』だったっけ。違うけど似てる。
自分でスーパースターと臆面もなく名乗るところが
はずかしくもさまになっている。
あのとき映画を観たというよりも
ただただ人の影を観たのだった。
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