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2014年6月 2日 (月)

映画私論

かなり頻繁に映画館に通う。

うちにはテレビはないので

ドラマやドキュメンタリーはひたすら映画館に足を運ぶ。

なぜテレビではだめなのか。

まず画面が小さい。

DVDレンタルしても番組放送でも

その映画独特の味わいがか弱い。

味覚に旬があるように

映画館という空間が醸す臨場感が必要なのだ。

映画という作品はそれ自体だけで完成しない。

所詮人間のつくりごとの世界なので

映画を包むリアルな人と呼吸によって

つくりごとはまさしくつくりごとらしくなり

作品は切迫して我が身に近づく。

この世のあらゆる芸術作品は一回性という

流れ星のような宿命を負っている。私のなかの

誰も気づかなかったような神経の糸に触れる

なにかがある。その一瞬の触発を受けたいがために

映画館で映画を観る。

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