お金の話
サラリーマンだった頃
お金が生活の目盛のようだった。
とにかく月々の給料の中から
家賃食費光熱費交際費雑費等々
目減りしていく。そこになんの疑いもなかった。
周防大島に移りお百姓をはじめて
世の中にはお金と引き換えにできない恵み
によって生活が成り立つという
展望がひろがった。
ご近所や友人たちからいろんな
旬の食べ物を頂いたり私たちもお返ししたり
菜っ葉でも米でも
耕作する土さえあればほとんどお金はかからない。
暮らしの中でお金に換算する物の割合が
極端に減ったにもかかわらずサラリーマン時代より
豊かな気持ちで生きている。ふと気づく。
放射能汚染で失われた福島及び周辺の大地は
お金では計ることができないという現実を。
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