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2015年2月16日 (月)

素直な大衆

大衆という言葉は

権力者が市民を軽んじて指す言葉である。

市民とは自らの立ち位置を

政治的経済的に自覚した国民。

ただ往々にして

民主主義という白黒はっきりさせないシステムでは

大衆は温存される。

大衆は支配の傘の下で整列させられていても気付かない。

政治的な力によって旅券を取り上げられる新聞記者

がどんなにその不条理を訴えても大衆の懐には響かない。

大衆はたとえ矛盾でも信じたいものだけを信じる。

この食べ物は完全栄養食ですとテレビで

大々的に取り上げられれば信じるし

この酒ほどうまい酒はないとネット上で

激流になればやっぱり信じる。

大衆は一度手になじんだ物を手放すのが恐い。

選挙とタレントと有名人をごちゃまぜでとらえて

彼らの言葉の表裏を分析できない。

過半数の市民が大衆の存在を外から見るなら

大衆はいなくなるだろう。そんな

ネオデモクラシー時代がいつか訪れるだろうか。

Dsc01179 岩国駅付近で撮った目。

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