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2015年9月 7日 (月)

寛恕

もう何年か前ウーファーとしてうちに訪れた

シャンという名のカナダ人の大男。

身長が190cm以上靴のサイズ30cm以上あって

体つきもたくましい。

その彼がある日の夕食時に

うちの食事を咎める口調で言う。

アフリカではあなたたちのようなこんな贅沢はできない人が

たくさんいる。あなたたちは

よく酒を飲み冷蔵庫には食べ物がいっぱいあって

テーブルには毎晩ごちそうがならぶ。

こんな生活はまちがっているんじゃないですか?

とまあだいたいこんな趣旨の話。シャンちょっと待て。

そうオレは言った。酒はともかくこのテーブルにある

ご飯も野菜もだいたいがうちの畑のもの。

うちでは日々食べるものはこだわると決めている。

この食事を今以上に質素にしたらアフリカの子どもたちが

救われるのかい?ひるがえってシャンはなぜここにいるの?

先進国のお金持って気ままな旅をして裕福な日本に来ている。

そんな人からオレたちの暮らしに文句言われたくない。

自分たちは遠くよりも足元が大事という信念で生きているだけだ。

とそんな口論になった。でも翌日になると

昨晩の口論ですっきりした自分がいた。シャンも気にしてない。

納得しなくてもいい。その後も別の形でこの話題は続く。

それはそれ。議論はいいじゃないか。外国からくる人々の

このあっけらかんとした態度が気に入った。

ヨーロッパの国々が移民を大勢受け入れる寛容さに

シャンを思い出した。

Dsc00817

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