戦場のアメリカ
ここの部分だけ抜粋するのは
もしかしたら著者の意に反するかもしれない。
でも実際に見た人間にしか書けない内容なので
この文章の行間にこめられた
こまかな知覚を想像で補うしかオレにはできない。
「アメリカ軍の作戦はもっと徹底していました。
一例を挙げると、1966年5月、第一騎兵師団の
デビィ・クロケット作戦です。
ヘリコプターで運ばれた兵士が村を包囲し、
二機のジェット戦闘機が村を爆撃し、
続いてナパーム弾で村を焼き、
機関銃掃射をしました。
次に1分間に6000発を発射できる機関銃と
ロケットを装備した二機の武装ヘリコプターの攻撃が終わると、
兵士たちは村へ突入しました。この作戦を見ていて、
これでは農民の反感を強めるだけで、
アメリカのベトナム政策も失敗するだろうと思いました。」
『私が見た戦争』 石川文洋 著 新日本出版社
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