屠畜場
日本の屠畜場は急速に
集約化が進んでいる。
小さなところほど建物や設備が古くなったりしても
それを更新するだけの余力がなくて閉鎖となる。
いくつかの大型屠畜場は
極めて合理的な作業工程を備え
高度な衛生基準と
数をいかに速くさばくかが問われる。
この流れは家畜の大規模飼育とも呼応している。
要は牛でも豚でも鶏でも
より多く出荷しなければ利益にならない。
そんな市場経済の強迫観念がまず独り歩きする。
でも、それって人の暮らしのそばに家畜もいる
という風景からどんどん遠ざかる。
食用たんぱく質を製造するための工場を作ろう
というのと変わらない発想ではないか。
たしか先日ラジオで、「動物を殺さないですむ、人工たんぱく質の研究が着々と進められています」というニュースが明るいムードで流れていました。わが耳を疑った自分の感覚を何度も何度も問うてみたい。自分はこれはおかしいと思う。その理由と、これが明るく報じられる、その理由の両方を考えていきたい。
投稿: たおたお | 2014年4月12日 (土) 22時01分