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2014年6月 8日 (日)

両親

親にとって

子どもは永遠に子どもである。

しかし近すぎるゆえに子どもの心が

皆目見えていない親もいる。

ふた親と子どもの関係を顧みる意味でも

『箱入り息子の恋』は胸に沁みた。

主人公の見た目冴えない男が

不器用にも恋愛を成就させようともがく姿に

顔中が涙でぐしゃぐしゃになる。

彼はしごく真っ当に生きているだけなのに

親は彼に気遣いながらも右往左往と

彼を世間一般のレールに無理やり

はめこもうと必死である。もっともその親の必死さが

ひとつの縁をつないだのではあるが。

こんなに自意識を鷲掴みされた映画は久しぶりだった。

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