2014年7月 5日 (土)

コスタリカ

このたびサッカーワールドカップで名を馳せる

この国には軍隊がないという。

陸海空軍はなくて

治安組織として

6000人の警察官と2000人の国境警備隊のみ。

1948年に内戦があって

約2000人の国民が死んだので

その反省から翌年

軍隊をもたないと憲法で決めた。

日本の憲法9条のような高尚な理想を掲げたわけではなく

ただ軍隊をもたないと決めた。

国運を左右する重大決心とか悲壮感など漂わせず

決めたからそうするのだ

という意思がコスタリカの国力である。ちなみに

憲法で世界平和戦争反対を謳っている国は

世界に38か国もあるらしい。

Dsc00475 嘉納山。第二次大戦中の高射砲跡。

2014年7月 4日 (金)

ジャーナリスト

松元ヒロさんがソロライブのなかで

話題にしていた人。むの たけじ。

1915年生まれでなおかつ現在も

現役で活動しておられる。彼は

30歳の時所属していた朝日新聞の記者を辞めた。

辞めたその日が1945年8月15日。

その後もこつこつと文章を紡ぎ生きてきた。

孤高の記者魂。

近代日本における歴史の証人である。

「死ぬるとき、そこが人生のてっぺん」だと言う。

「1日多く生きれば、それだけ経験があるわけで、

その経験を大事にし、経験をかみしめて、そこから

考えることがあれば考え、学ぶべきものがあれば学ぶ。

そういう態度をとっていれば、人間というものは

日々成長していくものだと思う。」

『戦争絶滅へ、人間復活へ』 (岩波新書)より抜粋。

Dsc03910 地家室の岩風呂そばに流れる滝。

2014年7月 3日 (木)

スタンダップ コメディアン

先日松元ヒロさんのライブ笑に出かけた。

シンフォニア岩国でNPO法人岩国子ども劇場主催。

毎年通っている。たいてい今時期

下松と岩国においでになる。

ヒロさんの何があれほどおかしく笑えるのだろうか。

ひとつは彼の身のこなし。

チャップリンとは似てないが動きにリズムと型があり

滑らかに操られるパペットのようだ。

それと世間にいばった人物たちの物真似

を明るく演じきる。後味絶妙。

軽快な語りの随所に

皮肉とギャグが交じり合い

これにパントマイムが重なって

退屈することがない。世の中には

すごい人がいるなーと素直に感心するのであった。

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2014年7月 2日 (水)

独裁

昨年12月秘密保護法が成立した日

日本のわずかな民主主義は死んだ。

昨日憲法が殺された。いままでも

殺されかけていたがとうとう骸になった。

それも自民党独裁政権によって。

どちらも非常にあっけなく。

未熟な議論とお友達閣議と

未来への責任放棄と

アベイズムへの批判を人事で封じ込めるあざとさと

嘘を塗り固める演説のそらぞらしさと・・。

数えあげればきりのないほどお粗末な政府を

日本国民は選び続けちゃったね。

人間の知性は洗練されていくはず

人間は歴史を検証し歴史に学び

同じ轍を踏まない

というのがいかに幻想か

この国の政治家を見ているとわかる。

こいつらに対してオレにできることは何か

しぶとく考えていきたい。

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2014年7月 1日 (火)

自家不結実性

果樹によっては

ひとつの品種だけでは

実が着きにくく結実しにくいものがある。

人にも相性があるように

オリーブもお似合いの別品種を

2つ以上近くに植える。

品種もあれこれ買って植えてみたが

結局生き残っているものの多くは

ミッションとネバディロブランコという名前。

放任でも育ちやすいのかもしれない。

夏の時期木の回りの草を頻繁に刈ってやれなくて

草を分けて探し出してから草刈りに入るありさま。

木がある程度の大きさになるまで

もっと丁寧に育てればいいんだけど

なかなか・・・。

Dsc00682 ふくらみつつあるがさてさて。

 

2014年6月30日 (月)

なぜ

オリーブがいいなと考えた理由は

実ができても鳥が食わない。

実はとても渋くて多分鳥もそれを知っている。

甘い実のなる果樹をいろいろ植えても

カラスやヒヨに先に食べられないように

防御するのがたいへんというか

七面倒くさい。

また無農薬で作りやすいと本にあったので

そりゃいいなと当時は

楽に大きくなる木を育てたかった。でも

後でわかるがそんなにかんたんではなかった。

それと日常の食生活に油がどうしても欲しい。

オリーブを育てれば植物性の油が手軽に

自家製造できるんじゃないかと

わりとあまい期待を抱いていた。これは

まだ試してないのでなんとも言えない。おそらく

これもそんなにかんたんにはいかないだろう

とは覚悟している。

 

2014年6月29日 (日)

地中海性気候

もともとオリーブの生まれは

地中海沿岸だと言われている。

カラっと晴れ渡った空と

湿気のない乾いた風。

石灰分を豊かに含んだアルカリ土壌。

礫状台地で水はけも良い。

そんな場所で産まれた木を

高温多湿でおまけに梅雨もある日本

に連れてきた。でも植物の適応性をあなどれない。

小豆島では最初に輸入されたオリーブが

100年近くになるという。

自分はこの周防大島を瀬戸内海のキプロス島に見立ててみた。

ハワイではなくて。

ただ育て方がへたくそでずいぶん枯らしちゃった。

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2014年6月28日 (土)

オリーブ

周防大島に移住して3年目のときに

果樹を植えるとしたらなにがいいかな

と考えて試しにオリーブを育ててみることにした。

20cm足らずの挿し木苗セビラノという品種を

一つ買ってみてしょっちゅう通る小道脇に植えた。

去年初めて花が咲いて

今年も花が咲いて

今年はどうやら実がふくらみつつある。

セビラノを植えた後翌年翌々年と

思いきって20本以上の大きい苗を植えた。

当時はオリーブに惚れていた。

Dsc00163つぼみ

2014年6月25日 (水)

徒長枝

梅の木は徒長枝(とちょうし)が伸びるのがはやい。

空に向かってまっすぐに一見無駄に伸びているように

見えるがその徒長枝も皆伐してしまうのではなくて

何年かがかりで勢いのある枝に更新調整していく。

そんなふうに習った記憶がある。

木とつきあうには気を長くもたねば。

人を育てるのも同じ。

何年か後にこういう姿に成長してくれていれば

いいなと木の姿にイメージを持つこと。

かならずしも思い描くようにはならないかもしれないが

未来を観測する気持ちそのものが愛情ではないか。

あせることなくゆっくりと成長を見守る。

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2014年6月24日 (火)

剪定

桜伐るばか梅伐らぬばか

という言い草があるが

今年は梅の枝を伐ってあげたい。

この梅林をお借りしたのは

もう7年くらい前になる。地主さんが遠くに住んでて

管理できないからとのことでお願いされて

こちらもかなり渋々と引き受けた次第。

剪定の仕方も

わけもわからず役場が主催する

帰農塾という農業学習会に参加した折

梅の育て方や剪定を2、3回習ったきりですぐに実践した。

太い枝がところどころ折れていたり

枝や梢がクズのつるで絡みあっていたり

セイタカアワダチソウが全面に生えていたり

この梅林との初めての交流は

もうくたくたに疲れた。