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2013年9月

2013年9月30日 (月)

点検

イノシシを獲るために

わなを仕掛けたら

次は見回りが欠かせない。

見回りのときに

バネが弾かれている仕掛けがあれば

なぜバネが空弾きしたのか

踏み板は落ちてないか

糸が切れてないか

道が乱れてないか

など周囲にくまなく注意を払い

原因を確認する。空弾きの理由は

わからないことも多いが

時々タヌキによって弾かれていることもある。

ひとしきり調べて再度設置し直す。

師匠によると

仕掛けを見破ったそのイノシシは

用心深さが増し

再度仕掛けられた同じ道の罠には

引っかからないらしい。ただ

また別のイノシシがその道を

通るかもしれない。

Dsc00335 昨日仕留めた獲物

2013年9月29日 (日)

下見

わな猟と一概にいっても

実際に罠を仕掛けるまでに

あれこれ準備がある。

これにけっこう時間がかかる。

ワイヤーに止め金具やよりもどしを付けて

現場で扱いやすいように下ごしらえをする。

踏み板や跳ねピンを作ったり

跳ねピンに使う木の枝も

ツツジやカシなどの木の枝を

手ごろな長さにそろえておく。

師匠に教えて頂いた罠の仕掛けは

本当にシンプルで

こんなのでイノシシ捕まるの?って

疑ってたが実際に捕まえることができたので

さらに驚いた。師匠によると

大切なのは仕掛けの精巧さ以上に

シシ道を見極めることにあるらしい。

なのでしょっちゅう下見を欠かさないという。

道の下調べがわな猟初めの一歩。

Dsc00336 ちょっとわかりづらいけどシシ道

2013年9月28日 (土)

狩猟

罠というとなにやら冥い響きがある。

狩猟者や生物学者の方々のなかには

わな猟というのは

野生動物に対して

卑怯な手段で対峙する狩猟方法として

嫌う人もおられる。

陰湿な狩猟方法と言われると

返す言葉はないが

周防大島のように山裾の浅い

ある種閉ざされた地形では

猟銃を使うのはためらいがあるし

銃を所持しているだけで

地元の人から怖がられるような目で

見られるおそれもある。

その点罠猟は使う道具自体に

危険性はない。ただし

強力なバネでワイヤーを弾くので

登山者などが仕掛けてある罠に気づかずに

踏み込んで顔にバネが弾く可能性もありうるので

罠が仕掛けてあるという標識は大切。

ルールに従って事故のないようにしたい。

Dsc00334 役場で行われたわな猟講習会の資料より一部拝借

<a href="http://yamaguchi-blog.com/wj.php?cd=0243" target="_blank" utn>山口ブログ</a>

2013年9月27日 (金)

イノシシを捕えるために

オレにできるのは罠をかけること。

こんな狭い島の中で

猟銃を使うのもこわいし

槍持って追いかけるわけにもいかず

イノちゃんには申し訳ないけど

あちこちの山に罠を張りめぐらす。

罠にもいろんな種類があるが

自分の方法は

ワイヤーとバネと糸を使って

足を捕縛するくくりわなである。

地元に年間100頭以上を罠で仕留める

ベテラン猟師の方がおられて

彼に伝授していただいた。

獣道をたどって最適なポイントを見つける

ことさえできれば

たいてい仕留められるとおっしゃる。

師匠の足元にも及ばないけれど

これもお百姓仕事のひとつ。

Dsc00333_2

2013年9月26日 (木)

復帰

おひさしぶりでございます。

イノシシはうちの田んぼを荒らし

定植したばかりのネギの畝を

ぐちゃぐちゃにした。

たぶん今後もこんなふうになるだろう。

想像以上の損害を与えられ

精神的にへこんだ。

たったの一週間ばかりで

2反以上の稲が壊滅した。

ここ周防大島には10年前くらいから

イノシシが増えてきて

今は年間800頭近く捕獲される。

なんでも他の島から泳いで

移住してきたという。おそるべし。

もともとこの島に存在しなかった生き物なので

いなくなってほしいが

彼らなりにそうはいかないらしい。

周防大島は山の懐が深くないので

里にあたりまえのように下りてきて

田畑を荒らす。やっぱ

捕っておいしく頂くしかないね。

Dsc00329 しし肉カレー

 

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2013年9月23日 (月)

宣伝です!

Dsc04222

秋みょうがsign03

ただいま 真っ盛りlovely

夏のみょうがより ちょっと 大き目。

天ぷら や 素揚げに してもいいし。

さっと 湯通し して 甘酢に 漬けても 美味。

先ほど食べた 朝食の 名残りの そうめんに 薬味として 登場。

爽やか~wink

 

道の駅 サザンセトとうわ にて 絶賛 発売中ーぅ。

 

よろしく~happy02

 

2013年9月20日 (金)

10倍返しだ!!

Dsc04101

うちの たんぼ こんな事に なっています。

見るたびに だいが 嘆きsad 怒るpout

 

「こんなんじゃ、なんぼやっても 労力の無駄!!!」

 

よその 畑では さつまいもを 根こそぎ 食べてdelicious いらっしゃる ようです。

 

先ほどまでは うちのさつまいもは 無事です。

 

でも今まさに 荒らされまくっているかも・・・。bearing

 

だいは 狩りに 行きます、わな かけてます。

 

イノシシよ10倍返しだsign03

 

 

2013年9月19日 (木)

休息

沖家室島を訪れた。

初めて橋を渡った。

ひとけのない波止場の突端で

ねっころがって陽の落ちはじめた海を眺めたり

蛭子神社の境内で

やっぱりねっころがって

ぼーっとした。

日々の仕事をしばらく忘れて

なるべくなにも考えず

ぶらぶら歩く。

周防大島も奥が深い。

こんなにゆるりとした時間を味わえて

まだその余韻が残っている。

自分の意識がまだ日常に降りてこない。

2013年9月17日 (火)

1936年

第11回目のオリンピックが

ベルリンで開催された年。

この3年前に政権を得た

アドルフ・ヒットラー率いるナチス党にとって

絶好の宣伝会場となった。

自国の民族がどれほど優秀であるか

自身の権力がどれほど強大であるか

世界各国に見せつけるために

スポーツ祭典を利用し

その権勢に乗ってホロコーストに至る。

ひるがえって現時点の日本はどうだろうか。

自信満々に東京を称える言葉の数々に

権力を持つ者の驕りや不遜心が混じってはいないか。

事実を歪曲し

民衆や過去の歴史を軽んじてはいないか。

オリンピック招致合戦にあけくれる情報の中で

今の日本の恥ずべき状況を

醒めた目で冷徹に見つめる国民は少なくない。

『アドルフに告ぐ』を描いた手塚治虫さんなら

どう考えるかな。

2013年9月16日 (月)

いのしし

山の田んぼに

2、3日おきに彼らはやってくる。

今年は荒らす面積が広い。

もう2~3畝は倒されてだめだな。

まだ稲の花が咲いている時期から

様子見でやってきて

ここ1週間大胆になっている。

稲穂を食べる感じではなく

ぬた場にして

転げまわっているみたいだ。

ワナをかけるといいのだが

他にもいろいろすべきことがあるし

ワナの見回りが日課になると

なおさら他のことがなおざりになる。

そんなこんなで

仕事は尽きないのであった。