強靭な肉体と精神
『夜を賭けて』
という梁石日さんの小説がある。
映画化もされて確か山本太郎さんが
出演していた。在日朝鮮人による大阪造兵廠跡地での
鉄くず収拾が思わぬ展開を見せる
やってくれる小説である。
登場人物の反骨精神が
痛快で在日朝鮮人の豪胆な気質が
うらやましい。日本人は彼らに比べて
なまっちょろく弱弱しい
印象がする。1945年に日本はアメリカとの戦争に
負けて以来民主主義の国を自称している
が、果たして我が国はそんなに民主的な国か疑わしい。
ことに大政党が席巻する政治舞台など
お飾り的で、暗部を微妙にはぐらかして
民を操作する。
本当の民主主義国は謙虚に歴史を検証する。
そして今が民主的かどうか常に点検する。
それは上からの点検ではない。
市民が権力の民主性をただすことができる国かどうか。
日本の国にははっきり言ってそれがない。
『夜を賭けて』ぜひ日本人の皆様に
読んでほしい一作。
<a href="http://yamaguchi-blog.com/wj.php?cd=0243" target="_blank" utn>山口ブログ</a>