地雷といえば
14、5年前か
宇部の総合福祉会館だったっけ
五十嵐匠監督の講演会とともに
『地雷を踏んだらサヨウナラ』という映画
が上映された。
1973年クメール・ルージュによって殺された
一ノ瀬泰造という戦場カメラマンの物語。
浅野忠信が一ノ瀬を演じる。
一ノ瀬は1973年の11月終わり頃亡くなったらしいが
浅野は1973年11月27日生まれで
この役の打診があったとき
どうしても自分が演じたいと運命を感じたという。
オレ自身の考えでは
戦場を撮るカメラマンを美化したり
必要以上に賞賛したくない。戦場を撮りたくて
もしくは戦場を撮って名をあげたくて
それなりの仕事をやり遂げたのだから
たとえ殺されても幸せだったと考える。
一ノ瀬はアンコールワットに惚れて
その神聖なるパワースポットを撮ることに執心した。
そういう人生は幸せだったはずである。
カネやメイヨがあってだらだら生きるのもいい
一ノ瀬のように生を燃焼させる渇望感をいだいて
跳ぶのもいい。なにがいいか本人にしかわからない。