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2014年1月

2014年1月 4日 (土)

ほいと

うちの味噌作りの特徴は

なんといっても使用する道具にある。

大豆を擂るためのすりこぎは

薪にするために近所から頂いたみかんの枝から

形のいいのを選んで自分で作った。

大きなすり鉢は隣のおばあさんから頂いた。

材料を混ぜる大きな捏ね鉢はフリーマーケット

500円くらいで買った。

薄い木綿布の手拭はなぜか山ほどある。

漬物石は流田川から拾ってきた。

古甕の数々は近隣の物置に

眠っていたのを頂いた。畑で拾ったのもある。

大豆を炊く羽釜はうちの裏の納屋でほこりかぶってた

のをよーく洗った。

捨てる神ありゃ拾う神あり。

現代的落穂ひろい道具で味噌作り。

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2014年1月 3日 (金)

湧水

うちのお山に

水が湧き出ているところがある。

ここら辺りの人はそういう湧水のことを

イデとかデミと呼ぶ。漢字で書くと井出?出水?

この水を鶏小舎に引くにあたって

以前水質検査してもらったところ

特に異常な成分はないという分析結果だった。

父親に訊くと

小さい頃は田んぼや畑仕事の合間に

そのイデの水でお茶を沸かして飲む習慣もあったらしい。

自分たちもその水で

麹を育てたり味噌の大豆を潤かす。

そういうミネラルたっぷりの湧水はありがたい。

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2014年1月 2日 (木)

みそ作り

大晦日の朝から水に浸けた大豆を

元旦の午後から茹で始める。

薪ストーブでくつくつと煮こむ。

なかなか時間がかかる。

うちの味噌の仕込みは

いたってシンプル。

大豆を煮てつぶして塩切りした麹と混ぜて

甕に投げ入れて・・たまに切返し1年寝かせる。

ようは大豆の麹漬けなのだ。

言葉にすればさらっと流せるが

ひとつひとつの工程に時間はかかる。

おまけに今年もうちの米で

麹を手作りする。のどかというか執心というか。

茹る音がガムランの調べのようでうとうとしてしまう。

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2014年1月 1日 (水)

日の出

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周防大島でいちばん標高の高い

嘉納山から初日の出を拝む。

それほど寒くなく

みかんを頬張りながら

柔軟体操などしながら空を見上げる。

今日は遠くの山々に雲が厚くかかり

なかなか御出でにならなかった。

朝陽を浴びてお山に立っていると

感覚がしーんと静まり

敬虔な気持ちになる。