死んだら地獄行だな。
それもこの生業を選んだ己が宿命とあきらめている。
お肉になる運命の子らを前夜籠に入れておく。
翌朝彼女たちを順次あの世へ送る。
うちの絞め方は流血しない。
片手で両足持ってもう片方の手で首をつまんでひねる。
下手なひねりで生殺しにするとかわいそうなので
一息にきゅっといく。もう少し正確に言うと
延髄を抜く感じ。抜かれた彼女は
反射的に羽をばたつかせもがく。多分痛みはない。
身体が発する最後の悶絶だろう。
ばたつかせる羽が腕に当たると結構痛い。
たまにお尻から勢いよく糞が噴く。
その糞がズボンを汚す。臭い。
羽は押さえずしばらくばたばたさせておくと
滞りない血抜きができる。
半時間ほど紐で足をくくって吊るす。
今日は10時頃から
周防大島久賀の生涯学習のむら広場で
イベントとマルシェ。
『みんなの学校』というドキュメンタリー映画上映。
この映画1か月前に横シネで観た。
ふつうの公立小学校のふつうじゃない試み。
異質な者を排除する傾向が
この日本という国には根強くあり
そこに静かな抗いを実践で示す力は尊い。
らい病を患った人たちや
昔の名前で言う精神分裂病を患った人たちが
どう生きてきたか。病院のような体裁の
コロニー的施設に隔離され管理された時代がある。
それも今は終わったとは言いがたく
何かしこりのような歯切れのわるい印象を
残し続けている。
どんな変人もおいで。いっしょにこの町に住もう。
そんな問わず語りなゆるい空気が
この日本という国にはとくに必要である。