2014年4月25日 (金)

仕事

さて人間にとっての仕事とは

なんだろうか。

お金を稼ぐことが仕事をするという意味

なのか。経済的な収入を得ていれば

働いていることになるのだろうか。

憲法27条では勤労の権利と義務が謳われているが

うちの家畜を見ているとときどきわからなくなる。

猫は寝るのが仕事。

犬は元気に走り回るのが仕事。

鶏はついばんだり卵を産むのが仕事。

豚は食べるのが仕事。

蜜蜂は蜜を集めるのが仕事。

だとすれば人間にとっても日常の活動は

すべて仕事になってしまう。

働くこと=お金を得る

という固定観念をいま一度疑ってみたい。

仕事と遊びを混同してみたい。

自分の限りある時間を大事にしたい。

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2014年4月24日 (木)

習性

鶏を飼っていて感じるのは

彼らの本能的習性をできるだけ

発揮させてやりたいということ。

ケージの中で飼うと見えないが

土の上で飼うと見える光景がある。

例えば砂浴び。鶏は

砂浴びが大好きである。乾いた土の中に

半身を沈めてまるで温泉にでも浸かっているように

ごろごろする。時折羽で体に土をかける。

ぱっぱっと砂や土を散らす。

そういう鶏の姿を見ていると

なぜか微笑ましい。たぶん彼らには彼らなりの

理由があってそんな動作をするのだろうが

人間の側で想像できるのは

砂でダニや垢を落としているのだろうとか

体を温めているのだろうとか・・。

そんな陳腐な理由しか思いつかない。

彼らにとって砂浴びは遊びなのか仕事なのか

ともかく愉しそうである。

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2014年4月23日 (水)

家業

先日横川シネマに観に行った映画。

お肉にかかわる話なので

ぜひ観たかった一作である。

一族で生産直売に携わる。

自分たちで牛を肥育して屠畜し捌いて精肉にして販売する。

若い頃から一貫した仕事を続けることで

磨かれた本職の手わざに圧倒される。

歴史というのは

なにも有名人だけが形づくるわけではない。

丹念に一家族を映すドキュメントに

歴史を感じた。

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2014年4月22日 (火)

値段

うちはぶーを放牧で10頭くらい飼っている。

鶏は平飼いで坪羽数(1坪あたりの鶏の数)4~5羽で

全体で300羽くらい。産卵始めるまでに生後6か月かかる。

カロリーの低い餌は産卵率も低い。

豚にも鶏にも緑餌たっぷり

餌の中には動物性のたんぱく質はほとんど入れない。

主に穀類を食べさせる。小米、パン粉、ぬか、おからetc

なのでゆっくり育つ。

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一般的な養豚業では半年で約100kgの生体重にもっていく。

対してうちのぶーはそこまで肥育するのに1年以上かかる。

一般的なブロイラーの場合坪羽数50~60羽。

約55日前後で生体重3kgにもっていく。

一般的な採卵養鶏の場合生後4か月で産み始める。

産み始めから約1年で全処分する。

高い回転率と動物性たんぱく質の量で

産卵率を徹底して高める。飼育羽数も桁違い。

スーパーマーケットでは

豚肉100~200円(100gあたり)。

卵10個入り1パック200円。

対してうちでは

豚肉400円(100gあたり)。

卵10個入り1パック500円。

さてどちらがお得でしょう?

Dsc05133だってさ。某大手スーパーのポスター。

2014年4月21日 (月)

俺の地球

鶏にしろ豚にしろ

口のついとるもんはせんないのー

とよく言われる。

あのこれ解説する必要ないかもしれないけど

口を持った生き物を飼うと日々の餌や水やりが

欠かせないので面倒だね

という意味合いになるのかな。

でも自分が家畜を暮らしの中に位置づける

大きな理由のひとつは

自由な暮らしの中に一定の縛りを課すため。

朝一番で家畜の世話をする。自分たちの朝ごはんは

そのあとで頂く。まず家畜が先。

彼らに生かさせてもらっているし

朝一で彼らの様子をおこたりなく観察すると安心する。

彼らがいるので遠く旅行にも行けないが

その代り日がな一日畑や田んぼの

こまかな変化をゆっくり見ることができる。

大工仕事をしたり山菜採りをしたり猪狩りや魚釣りもできる。

これは生きる旅である。家畜がいることで縛られるが

日常が旅そのものになる。

香月泰男さんの胸にあった私の地球って

こういうことかもしれない。ちがってたらごめんなさい。

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2014年4月20日 (日)

山菜づくし~♪

up 春は だーいすき up

up テンション 向上 up

cherryblossomの  季節は 終わったけど

これからは 新緑bud の時季。

食卓も 賑わいます。

昨夜の 食卓

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つわぶき の煮物 

たけのこ&蕨 の煮物 

のびる&やぶかんぞう の酢味噌かけ 

土筆 の卵とじ (← いっちゃん 作)

 

山菜を 食べると 気のせいか 身体の中が きれいshineに なっていくような・・・

気のせいかしら?

・・・お酒も すすむので ダメでっしゃろな~happy02

 

 

2014年4月19日 (土)

テビチ

10年前沖縄久米島ツアーで

チーイリチーをあきらめた私らは

それでも沖縄らしい料理は堪能した。

ヤギ肉刺身

グルクンの唐揚げ

トーフーヨーにジーマーミ豆腐

島らっきょうやミミガー

カラフルな熱帯魚の刺身

もちろん泡盛をカラカラで。

いよいよ沖縄を後にする直前

那覇港の近く嶺吉食堂みねよししょくどう?

たしかそんな名前の食堂で

テビチ定食を頂いた。ご飯を何杯かおかわりし

満腹で船に乗る。今はむかしそんなこともあった。

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チラガー

2014年4月18日 (金)

チーイリチー

もう20年前になるかな。

何か月か沖縄に住んでいた。

はじめの1か月は那覇の安宿を拠点に

職安に行ったり市場を歩き回る。

その時ふと入った食堂で

チーイリチーなる料理を注文した。

お店の人にこの料理はなんですかとも訊かず

先入観なくいきなり頼んだ。カラカラとともに。

いやーこれがハマった。

一皿1000円くらいで高かったが

やみつきになった。豚の血を固めたチーズのような

塊りを短冊状に切って混ぜた野菜炒め

なのだがこの妖しい美味さはと驚く。

あれ以来口にしていない

オレにとってはまぼろしのチーイリチー。

Dsc01063 古虚空蔵様で頂いたいつかの花見弁当

 

2014年4月17日 (木)

うたき

10年前にサラリーマン勤めを卒業した直後

11日間沖縄久米島ツアーにハナと出かけた。

11日間といっても

青春18切符のひたすら鈍行路線で

鹿児島から24時間フェリーと

那覇からふたたび久米島航路と

合間の宿泊は那覇では有名な安宿(今もあるのかな?)

「光の家」で貧乏旅行満喫。

その旅の目的のひとつは御嶽めぐりであった。

御嶽と呼ばれる場所をバスと徒歩で探し

お拝所の周りで寝転がって空を見上げる。

祠もご神体も神社もない。なにもないのに

妙に魅入られる霊場である。

那覇ではチーイリチーを食べさせてくれるところを

探し歩いたが結局めぐりあえず。

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2014年4月15日 (火)

畜産

「こんちくしょーめ!」という言葉に代表されるように

フーテンの寅さんもよく使うせりふ

畜生とは

けなすようなニュアンスをふくむ。

ののしるときの決めぜりふである。

そういう畜生をなりわいにしている人も

どちらかというとさげすまれるというか

それほどではないにしても

同情されるべき存在に近い。歴史上でみても

穢多非人などと階層づけられた人々の多くは

四足の獣を扱う仕事に従事した。

近代日本でも家畜業の担い手は

朝鮮から渡ってきた人たちだったり

残飯集めと家畜飼育が同じ意味合いを含んでいた。

てっとりばやく言えば家畜仕事は

汚い仕事なのだ。3Kの2乗くらいの厳しい仕事である。

我らはホイト。人をさげすむより

さげすまれる立場になりたい。

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