2015年2月 5日 (木)

大根

季節柄育てやすい根菜の代表格である。

うちでも毎年9月から11月にかけて

種蒔きしながら太った順から頂いているが

2月にもなるとそろそろスが入りはじめる。

でももったいない。

とあれこれと保存策を練る。

干してみたり

漬物にしたりと。

このたびは焼酎漬けにしてみた。

祝島の国弘さんレシピをちょっとアレンジ。

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2015年2月 4日 (水)

天邪鬼

 節分の日には

鬼はそと福はうち

と歓声をあげて豆をまく。ちなみにうちでは

鬼はうち福もうち

とつぶやきながら豆をまく。

オレ自身があまのじゃくなんで

鬼を外に追い出してしまったら

自分が出て行かなくてはならなくなる。

誰しも心のなかに鬼が住んでいる。

鬼も好きこのんで嫌われ役を買っているわけではない。

わたしはへいぼんでふつうの人間だと疑わない

そんな人の心のなかにも鬼的な情念がある

ということを鬼は人間に教えている。

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2015年2月 3日 (火)

パウンドケーキ

小さい頃母親がよく作ってくれた。

小麦粉バター砂糖たまごそれぞれ

1poundずつ入れて混ぜ合わせるのが

その名の由来らしい。

実際にうちの母がその分量で作っていたかどうか知らない。

ともかく子どもの頃ケーキを買うのは誕生日くらいで

たいていの場合ケーキといえば

パウンドケーキを連想した。

うちは卵や米が売るほどあるので最近はうちの相方が作る。

小麦粉+米粉レシピ。

朝食後のお茶請けにどっしりと歯ごたえのあるケーキでとじる。

おいしいものは国境を超える。

Dsc01136 このたびはイチジクジャムを練り込んでみた

2015年2月 2日 (月)

汚れ

生来びんぼー性のせいか

こぎれいな服を着る習慣がない。

しみひとつないTシャツとかYシャツに

あこがれもない。

日頃はもっぱら薄汚い上っ張りに

泥だらけの合羽ズボン。

たいてい長靴。

我ながらホイト的格好がよく似合っている。

農作業で使いこんだシャツの

しまりのない襟や袖が着心地いい。

どうせ汗もかけば土も付く。

他人様のお古これがまたいい。

擦り切れたジーンズわざとはく気持ちわかる。

自分なら選びそうもないデザインやロゴに

妙な愛着がわいたりする。

Dsc01234 開墾作業の手

2015年2月 1日 (日)

感情を流すな

よその国や組織について

安易にテロ呼ばわりするのはやめよう。

以前国会周辺デモをテロと語った政治家がいるように

今緊迫した状況を作る中東の組織をテロと非難するように

憎しみで感情をあおるのはやめよう。

テロというゴシップ水を

お互いに掛け合うことに意味はない。

言うなれば

日本国もテロ支援国家なのだから。

ユダヤ系アメリカ人のノーム・チョムスキーに言わせると

世界最大のテロ国家はアメリカ合州国らしい。

他者をテロと吐き捨てる姿勢は

天に唾を吐きかけるのと同じ。

P1000747 グレッグ写真借りたよー。

2015年1月31日 (土)

受けとめること

上手く消化できないものを

無理に消化する必要はない。

最近観た『刻印』という芝居の中身である。

味わいたかったので口に入れ咀嚼し

飲みこんだのはいいけど

のどにつっかえたような感覚でいる。

消化器官の途中でもやもやとした塊り

がひっかかってまだ腑に落ちていない。

でも消化しなければならないとこだわる必要もない。

この世界をまず受けとめること。

不束ながらも自らの心の受容体を信じるしかない。

受けとめて次に受け入れるかどうかはまた別の問題だ。

まず受けとめるという実行こそが冒険である。

自らが選択するという能動的態度である。

その選択によって未来が変げする。

変げのはじまりから受容の過程に入る。

受容とは果てのない心の旅だ。

http://www.innocentsphere.com/

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2015年1月30日 (金)

雪景色

周防大島では雪が積もること自体がめずらしい。

早朝山の鶏舎で

まだらに積もった雪の白さがまぶしかった。

うちの仕事は雪や雨が降ろうが嵐が来ようが

毎朝だいたい決まった時間に鶏舎に行って

鶏や豚へ餌をあたえ水槽を掃除し

畑の収穫する。

この日課は10年前から変わらない。

なので毎朝の天候定点観測みたいなものだ。

以前は気温と湿度まで測っていた。

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2015年1月29日 (木)

茹でる

ブロッコリーとかカリフラワーを

茹ですぎないでほしいとせつに願う。

とくにうちの相方に。

もちろん茹ですぎるほうがうまい

とおっしゃる御仁もおられるだろう。

もしくはお歳を召して

固いのが苦手というならばしかたがない。

でも葉物野菜全般に言えることは

火を通し過ぎると

野菜それぞれの特有な主張が消える。

細胞が水膨れて破裂する。

成分が壊れる。

などあまりいいことがない。

丹精こめて自然な方法で育てられた野菜は

できるだけ活きた素材のまま頂くほうが

からだが喜ぶ。

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2015年1月28日 (水)

山の精気

半日山を歩きまわる。

わな猟の下見や猪の通い道をたどる。

目的は猟でなくてもいいのだが

夢中になって山を歩いていると

オレ自身が猪と一体になったような瞬きほどの錯覚

が脳裏をよぎる。

五感が鋭くなり皮膚を刺す冷たい空気も

かえって快感になる。

頭の中でいくつもの滅裂な観念がわきおこる。

たいていそれは日常の自分の行動にたいする言い訳。

そういうひとりよがりな意識を

山の樹木がたしなめてくれる。

もっと謙虚になりなさいと。

謙虚になる先に何があるのか。

いずれ安らかに土に還るため。

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2015年1月27日 (火)

試飲

くされ酛三段仕込み。

今月初めに酛3升仕込んだ。

それを4~5日置いた後

中身を蒸して麹も入れて再び酛に戻す。

その2段酛を1週間置いた後

麹と蒸米といっしょに甕の中で混ぜる。

その甕で10日熟成させた。

毎日1回混ぜるのが日課。時々忘れるが大目に見る。

そろそろ飲みはじめてみよう。

蒸米に黒米を足してみたら

ほんのり桜色とでも言いたいような艶っぽさのせいで

エロチックなどぶろくに仕上がってきた。

Dsc01216小僧の寝静まった晩に水飴をなめる和尚みたいな気持ち。