2015年1月26日 (月)

しいたけ

うちでは原木シイタケ栽培に

おがくず菌床や形成菌を使わないので

植菌してから二夏過ぎてやっと穫れる。

キノコの師匠香津さんにいろいろ教わって始めた

キノコ栽培だが

適時の手入れが田んぼ仕事と重なって

今年はいまいちふるわない。

おととし春植菌してその年の6月に

仮伏せから本伏せに移す予定がずるずると延びて

シイタケ菌の力が衰えてしまった。害菌が入った原木もある。

仕事を欲張りすぎると残念な結果になることも・・・。

そうわかっちゃいるけどやめられない。

原木シイタケの香り肉厚感とも良好。

Dsc01200 柳井のスーパーフジ今日夕刻出荷予定です。好評販売中。

2015年1月25日 (日)

びび

うちのネコはびびと言う。

デブの雄。産まれたばかりの頃

三蒲の海沿いの工場そばで

親とはぐれてビービー鳴いていた。

目ヤニで瞼が開かず

このまま放っておいても

親が助けにくるかなとしばらく待っていたが

車に轢かれそうなので連れて帰った。

近所の看護師している知人にこの子ネコを見せると

雌と断言していただいたので

女の子のように育てていた。ある日動物病院に

避妊手術のため連れて行ったら

一目瞭然雄です。というのでうろたえながら

去勢手術をお願いした。仕草や声といい

女の子っぽいところがなんともいえずかわいい。

Dsc03432

Dsc01191 すっかり おでぶ

2015年1月24日 (土)

野焼き

開墾中である。

耕作放棄しておそらく20年近く経っている

のではないか。今年お借りした。

簡単に耕作放棄地の開墾と言っても

その労力は並ではない。

クズの根が縦横無尽に這いまわり

竹やススキの大株や灌木が生え

イバラの棘に悩まされる。

それらをひとつずつ伐りながら

畑に戻していく作業はまるで

修行僧の禅問答のようだ。

北向きで陽当たりに難があるが

こうして地道に整えていった畑には愛着がでる。

せっかく繁殖を謳歌していた植物には申し訳ないが

集めて野焼きする。

Dsc00774 冬の焚火はごちそうです。大地に感謝。

2015年1月23日 (金)

ねぎ

冬には鍋の定番。

主役級ではないが名脇役である。

これはわたくしの持論だが

ネギは無農薬有機肥料で育てたものが

抜群にうまい。化学合成肥料で育てると

ネギの肥大は早く見た目もボリュームがでる。

しかし味が全然違う。

有機栽培で育てたものは

ネギ特有のとろっとしたゼラチン物質の濃密さがやみつきになる。

えぐみなく香りが爽やか。

ゆっくりと肥大するので筋っぽさがない。

サビ病が出にくい。

鍋の中で半煮えくらいで頂く。

自家製みそでヌタにするのもたまらない。

土や肥料でこれほど味に差がでる一番野菜は

ネギですネギ。ぜひご賞味を。

Dsc01140 道の駅サザンセトとうわにて週末出荷しております。

2015年1月22日 (木)

人権

昨日は周防大島久賀の防災センター

というところで町の主催する

人権教育推進大会へ出かけた。

基調講演をされるロバート・ワトソンさんの

プロフィールに惹かれた。

日本語達者でユーモアをふんだんに交えて

わかりやすい具体例も挙げる。

精神障害者小規模作業所「まんげきょう」の 

当事者が作ったコースターをお金と交換しておられたので

帰り際彼と少し会話した。

アメリカ生まれのアメリカ育ちでなぜか

九州日田の山奥で小規模作業所の所長をしているという

人生のつらなりがおもしろい。

_dsc00062 去年2月うちに居候していたフランス人グレッグが

撮った写真。彼のカメラセンスはプロ裸足。

2015年1月21日 (水)

混迷無知

昨年11月に徳山で

『ファルージャ』というドキュメンタリー映画

を観た。監督は伊藤めぐみさん。

その映画の内容もさることながら

同日に高遠菜穂子さんによる講演も身に染みた。

2004年4月イラクで3名の日本人が拘束され

自己責任バッシングが吹き荒れた事件

当事者の一人。

現在高遠さんはイラク及びその周辺で

フリーランスのソーシャルワーカーとして働いておられる。

研ぎ澄まされた感受性と明確な意志が

言葉や表情に現われている。彼女の話の骨は

日本で普通に暮らしている日本人は

イラク及び中東について何も情報を知らないに等しい

ということ。知らないというより知らされてない。

表層的なマスコミ報道を鵜呑みにしない

したたかな一市民でありたい。

1_001

2_001

2015年1月20日 (火)

山くじら

という名前で地域おこしに

イノシシが一役買っている話もある。

ここのところ周防大島では

ちょっとしたイノシシブーム?である。

なにしろ自分みたいなにわか猟師でも獲れる。

それほど生息しているのだろう。

推定1万頭くらいいるんじゃないかと言われている。

このたび獲ったのは60kgほどの雄猪。

仕留めるのに手こずった。

眉間をどついてもなかなか失神に至らず

頸動脈を刺し切っても

起きあがって向かってくる。勇敢なやつだった。

こういうことを平然と書くのは残酷か。

でも見方を変えれば

肉という食べものがどういう経路で食卓へのぼるかを

想像しない人間のほうがずっと残酷ではないか

という気がする。もちろん生きものへの殺生を

もろ手を挙げて賞賛はしない。菜食主義者には

またべつの見方もあるだろう。

Dsc01161 この雄猪はなぜか雄臭くない。

2015年1月19日 (月)

延命水

周防大島久賀の少し山のほうの集落に

延命の滝という名所がある。

毎年そこに20リットル水を頂きに参る。

この水でどぶろくを仕込む。

御神酒といってもいい。

今年は遅い初詣もかねて

延命の滝にひそむ神々にも挨拶した。

霜が強く降りて冷える明け方

滝に至る参道を歩く。

木々や土の湿気を浴びて

手を合わせる。

Dsc01158 人のあずかり知らぬ間にもたえまなく恵む水に感謝。

2015年1月18日 (日)

漂流物

10年前周防大島に住みはじめたばかりの頃

長浦の砂浜をしょっちゅう歩いて

流木や有益なゴミを拾った。

私たちのホイト暮らしの始まり。

流木は鶏舎の止まり木に使ったり

鶏舎の部材にも利用した。

バケツ拾って今もそれで卵を集めている。

ボールいくつも拾ってmaro(犬)の遊び道具となり

直径80cm縦50cmほどの丸太は重かったけど持ち帰り

薪割りの土台に変わった。

蔓でできた安物?の籠は長年波に洗われたせいか

妙な渋さを醸しだしており

フリマで商品陳列に活躍する。

そんなこと思い出しながら

大上 隆さんの漂流物についてのお話をお聴きした。

http://www.towatown.jp/koryu-center/topics/2015/20150108-1.html

Dsc00763

2015年1月17日 (土)

春の色

春というと梅や桜の花の色を

想い浮かべそうだが

畑に咲く最初の色は菜の花。

とう立ちがはやく

次々と脇芽を伸ばす。

底冷えする朝でもそのまわりだけは

ほんのりと暖かい空気が流れているような

そんな一息つかせる色である。

色彩は単一でとらえられない。

黄色と断定できない。黄色の奥に

光のプリズムと濃淡と時による移ろいが隠れている。

なぜ花には色がついているのだろうか。

Dsc01135

今晩の前菜。