しめる
死んだら地獄行だな。
それもこの生業を選んだ己が宿命とあきらめている。
お肉になる運命の子らを前夜籠に入れておく。
翌朝彼女たちを順次あの世へ送る。
うちの絞め方は流血しない。
片手で両足持ってもう片方の手で首をつまんでひねる。
下手なひねりで生殺しにするとかわいそうなので
一息にきゅっといく。もう少し正確に言うと
延髄を抜く感じ。抜かれた彼女は
反射的に羽をばたつかせもがく。多分痛みはない。
身体が発する最後の悶絶だろう。
ばたつかせる羽が腕に当たると結構痛い。
たまにお尻から勢いよく糞が噴く。
その糞がズボンを汚す。臭い。
羽は押さえずしばらくばたばたさせておくと
滞りない血抜きができる。
半時間ほど紐で足をくくって吊るす。