2013年6月12日 (水)

畔塗

あぜぬり

くろぬりともいう。

うちで借りている田んぼは

一枚が大きいところでもせいぜい七畝くらい。

またその田んぼたちが

それぞれ不規則な形をしているので

畔が長く伸びている気がして

なかなかはかどらない。でも

こういう農作業は風情がある。

毎年畔を塗りながら

こう考えることにしている。

水が溜まるように

人が少しの手を入れて

さまざまな生き物の住み処を

作ってあげようねと。

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2013年6月11日 (火)

性交

20年くらい前に観た。

今村昌平監督作品のひとつ

『楢山節考』

緒方拳主演渋い百姓のなりがはまっている

左とん平いい味出してる。

おばあさん役の女優は誰だったか忘れた。

いわゆる姨捨山の物語なのだが

方言がずらずら弁なのだ。ちょうどその当時オレは

長野県の川上村というところで

農業の季節労働してて

まさにその地域で言葉の語尾にずらずら付く方言

が使われていた。

その映画はとにかく人間のあれもさることながら

いろいろな生き物の性交状態が映されて

なかなか勉強になった。

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青大将の交尾姿なのだけど

わかりにくくてごめん。想像力で補ってね。

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2013年6月10日 (月)

ブジシチェ村

『アレクセイと泉』

という本橋成一監督のドキュメンタリー映画

をアクティブ柳井で観たのは

確か9年前。

サラリーマンを辞めて

お百姓で暮らしていこうと決意した頃だった。

ブジシチェ村とは

チェルノブイリ原発の爆発事故で

強度の放射能汚染地帯となった辺りにある

村のひとつである。

映画が終わって、本橋監督が少しお話された。

村の老人たちの平穏な日常や

お百姓仕事の風景がなにげなく映されているが

そこは間違いなく放射能の高汚染地区である。

農業の禁止区域であり、暮らすこと自体が

危険な区域である。

アレクセイ曰く、

「運命からも自分からもどこからも逃げられない。

だから僕もここに残った。」

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生き物の防衛本能としての毒など

人間が作りだす毒の怖さに比べたら

足もとにもおよばない。

2013年6月 9日 (日)

毒考その二

生物が防衛のために備えている

毒を適度に人の体にめぐらせるのは

心身改善になる

という仮説を立ててみた。

それを証明するには

オレ自身の体を使って

実験観察を繰り返すしかない。

しかし正直にいえばマムシの毒は

敬遠したい毒の筆頭にあがる。ふたたび

オオスズメバチに刺されるのも

ごめんこうむりたい。あの痛みは強烈すぎて

苦痛でしかないので精神衛生上よくない。あと

外国産の生き物の毒は除外。

まず毒が身体に入ったら

どういう症状が出るか自分を観察する。

痛みや腫れの経過時間やバイタルチェックなど

ほんとうはしたほうがいいのだろうが

しない。ただただ自分の個人的、主観的

実験態度でのぞみたい。

毒を受容した結果として

なにが良かったかを考えていきたい。

2013年6月 8日 (土)

毒考

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急性アレルギー症状

西洋蜜蜂の巣箱から10m以上離れたところで

作業していたのだが

いきなり右こめかみの辺りと

さらに右耳たぶの後ろも刺された。

こっちは追い払ったつもりもなく

彼らに気づいてもいなかったのだが

ぎゅっと棘をねじこまれるような痛みがはしる。

すぐに服の袖で毒針袋をぬぐい取ったので

そんなに毒は回らないだろうとたかをくくっていた。

(毒針の袋=毒嚢。蜜蜂が尻の針を敵に突き刺すと

針は敵の皮膚に残る。その時、針に付着した毒袋を

指でつまむと毒が皮膚下に注入されるので、

指でつままずに布などでぬぐって抜く。

奇妙なことに、毒袋はのたうちまわるようにぴくぴくと動く。)

刺された箇所がリンパ腺の近くだったせいか

すぐに全身に蜜蜂毒が回り

写真のようなまだらな腫脹が腕、頭、肩、腰、足先など

ほぼ全身に出現した。皮膚の熱感とかゆみあり。

2時間くらいで全身の赤くなった腫れは引いたが

次はなぜか酔っぱらったような

鈍い頭痛がしはじめた。右顔面徐々に重くなり

頬がおたふくのように腫れてしまった。

幸いにも動悸が激しくなったりということはなく

毒によって自分の体にあらわれる変化を

冷静に観察することができた。

たかが蜜蜂といえどもやはり毒は毒。

侮れない。

2013年6月 7日 (金)

初受粉!ズッキーニ

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もう四、五日前から 女の子だけは 咲いていたのに・・・。

なぜだか 男の子が 咲かない。

毎年 毎年 そんな感じ。

人間でも思春期前 女の子の方が 成長が早い。

それなのか・・・。

今日 やーっと かよわそうな 男の子 登場。

どうかしら?

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いい子に 育って くださいheart04。 (はな)

小麦の脱穀

今年はなんだか梅雨に入ったというのに

晴れが続く。

刈り取った小麦を畝の上で

4日ほど乾かす。

この小麦はニシノカオリという硬質小麦の一種。

干す間にもカラスやハトやスズメやキジや

小麦に群がり千客万来。

鳥たちにちらかされ

ふんを落とされた小麦たちを束ねて

足踏み脱穀機に突っこむ。

朝露が乾いた午後から半日

のどかな百姓風景のように

行きかう人には見えるかもしれないが

やってる本人たちは四苦八苦。

でも楽しい楽しいとうれしそうに作業したいものだな。

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2013年6月 6日 (木)

はちく

破竹と書くのか。

今時期採れる竹の子の一種。

先日近所の方からたくさん頂く。

皮を剝くしごがたいへんだなとおもいきや

そうでもない。

以前、はなのお母様に教えてもらった方法だと簡単。

先端何cmかのところを

ざくっと斜めに切り落とし

包丁の刃元やあごのところを使って

皮で厚くくるまれている部分に

縦にすーっと切れ目を入れる。

あとはばらすだけ。んー、言葉で説明するの難しい。

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2013年6月 5日 (水)

対決! 再び

先月末 約一週間 家に来くれていた スイスの御嬢さん。

スイス国籍の チベット人 です。

おじい様が 政治的な活動家 だったため チベットから 亡命。

インドを経て 受入れてくれた 永世中立国スイッツランドへ。

スラッとした べっぴん です。

頭もよく、英語はもちろん フランス語 イタリア語 チベット語 母国語のドイツ語も!!

そして 気もつく。

スイスから 抱えてきてくれた お土産~note

そして 対決。

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スイスの有名チョコ リンツwink

かたや はなが チョコケーキを 作ろうと 数か月前から 購入していますが

いまだに 陽の目を見ない ジャパニーズチョコcoldsweats01

やっぱ 負けです。

そうそう 彼女は ベジタリアン なのですが お菓子は 大好き。

「そーそー(←彼女のニックネーム)、真のベジタリアンに なるためには

お菓子は やめなきゃねhappy02。」 はな

『はだしのゲン』

という中沢啓治さんの漫画の冒頭に

踏まれても踏まれても強くたくましく育つ人間になれよ

と、麦にたとえて話すお父さんが登場する。

昨年、中沢さんは惜しまれながら亡くなった。

享年73歳。

『はだしのゲンが見たヒロシマ』

というドキュメンタリー映画を

横川シネマで観たのは一年前だったか。

まだまだ伝えたい言葉がいっぱい

胸の内にあったはずだ。オレも悔しい。

原爆を浴びたヒロシマの光景が

ひとつひとつ網膜に焼きついて離れないという。

当時小学2年生だった中沢さんの眼は

まるでカメラのシャッターのように

その凄惨な光景のひとつひとつを

心の内側に張りつけていったのだろう。

この心の内側をどう受け継いでいくか

日々問われている。

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