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2013年6月

2013年6月 8日 (土)

毒考

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急性アレルギー症状

西洋蜜蜂の巣箱から10m以上離れたところで

作業していたのだが

いきなり右こめかみの辺りと

さらに右耳たぶの後ろも刺された。

こっちは追い払ったつもりもなく

彼らに気づいてもいなかったのだが

ぎゅっと棘をねじこまれるような痛みがはしる。

すぐに服の袖で毒針袋をぬぐい取ったので

そんなに毒は回らないだろうとたかをくくっていた。

(毒針の袋=毒嚢。蜜蜂が尻の針を敵に突き刺すと

針は敵の皮膚に残る。その時、針に付着した毒袋を

指でつまむと毒が皮膚下に注入されるので、

指でつままずに布などでぬぐって抜く。

奇妙なことに、毒袋はのたうちまわるようにぴくぴくと動く。)

刺された箇所がリンパ腺の近くだったせいか

すぐに全身に蜜蜂毒が回り

写真のようなまだらな腫脹が腕、頭、肩、腰、足先など

ほぼ全身に出現した。皮膚の熱感とかゆみあり。

2時間くらいで全身の赤くなった腫れは引いたが

次はなぜか酔っぱらったような

鈍い頭痛がしはじめた。右顔面徐々に重くなり

頬がおたふくのように腫れてしまった。

幸いにも動悸が激しくなったりということはなく

毒によって自分の体にあらわれる変化を

冷静に観察することができた。

たかが蜜蜂といえどもやはり毒は毒。

侮れない。

2013年6月 7日 (金)

初受粉!ズッキーニ

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もう四、五日前から 女の子だけは 咲いていたのに・・・。

なぜだか 男の子が 咲かない。

毎年 毎年 そんな感じ。

人間でも思春期前 女の子の方が 成長が早い。

それなのか・・・。

今日 やーっと かよわそうな 男の子 登場。

どうかしら?

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いい子に 育って くださいheart04。 (はな)

小麦の脱穀

今年はなんだか梅雨に入ったというのに

晴れが続く。

刈り取った小麦を畝の上で

4日ほど乾かす。

この小麦はニシノカオリという硬質小麦の一種。

干す間にもカラスやハトやスズメやキジや

小麦に群がり千客万来。

鳥たちにちらかされ

ふんを落とされた小麦たちを束ねて

足踏み脱穀機に突っこむ。

朝露が乾いた午後から半日

のどかな百姓風景のように

行きかう人には見えるかもしれないが

やってる本人たちは四苦八苦。

でも楽しい楽しいとうれしそうに作業したいものだな。

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2013年6月 6日 (木)

はちく

破竹と書くのか。

今時期採れる竹の子の一種。

先日近所の方からたくさん頂く。

皮を剝くしごがたいへんだなとおもいきや

そうでもない。

以前、はなのお母様に教えてもらった方法だと簡単。

先端何cmかのところを

ざくっと斜めに切り落とし

包丁の刃元やあごのところを使って

皮で厚くくるまれている部分に

縦にすーっと切れ目を入れる。

あとはばらすだけ。んー、言葉で説明するの難しい。

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2013年6月 5日 (水)

対決! 再び

先月末 約一週間 家に来くれていた スイスの御嬢さん。

スイス国籍の チベット人 です。

おじい様が 政治的な活動家 だったため チベットから 亡命。

インドを経て 受入れてくれた 永世中立国スイッツランドへ。

スラッとした べっぴん です。

頭もよく、英語はもちろん フランス語 イタリア語 チベット語 母国語のドイツ語も!!

そして 気もつく。

スイスから 抱えてきてくれた お土産~note

そして 対決。

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スイスの有名チョコ リンツwink

かたや はなが チョコケーキを 作ろうと 数か月前から 購入していますが

いまだに 陽の目を見ない ジャパニーズチョコcoldsweats01

やっぱ 負けです。

そうそう 彼女は ベジタリアン なのですが お菓子は 大好き。

「そーそー(←彼女のニックネーム)、真のベジタリアンに なるためには

お菓子は やめなきゃねhappy02。」 はな

『はだしのゲン』

という中沢啓治さんの漫画の冒頭に

踏まれても踏まれても強くたくましく育つ人間になれよ

と、麦にたとえて話すお父さんが登場する。

昨年、中沢さんは惜しまれながら亡くなった。

享年73歳。

『はだしのゲンが見たヒロシマ』

というドキュメンタリー映画を

横川シネマで観たのは一年前だったか。

まだまだ伝えたい言葉がいっぱい

胸の内にあったはずだ。オレも悔しい。

原爆を浴びたヒロシマの光景が

ひとつひとつ網膜に焼きついて離れないという。

当時小学2年生だった中沢さんの眼は

まるでカメラのシャッターのように

その凄惨な光景のひとつひとつを

心の内側に張りつけていったのだろう。

この心の内側をどう受け継いでいくか

日々問われている。

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2013年6月 4日 (火)

麦刈り

毎年ひとりで

稲刈り機のバインダーを使って

小麦を刈るのだが、今年は

てご人がいてくれたので、

手刈りする。

毎年スズメの襲来のおかげで

種を採るのがせいぜいなので、今年は

10日くらい早めに刈った。でも

干してる間にどうなるかわからない。

毎年麦の種を蒔くのだが

忙しさにかまけて

収穫して脱穀後にしっかり

乾燥することをおこたるので

コクゾウ虫の餌になってしまう。

ほんの自家用小麦粉が欲しいだけなのだが

これがなかなか。

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2013年6月 3日 (月)

十人十色

田んぼや畑の育て方なんて

ひたすら実践あるのみ。

自分としては特定の栽培方法を信奉しない

ようにしている。

ただ、化学農薬と化学肥料をうちでは使用しないという前提で

ある畑は全く無施肥で育て続けたり

別の畑は草木灰だけは使って育てたり

鶏小舎周りの畑は肥料を使って育てたり

肥料を使う畑も場所によっては不耕起にしたり

そんなふうな実験畑をいくつか借りている。

究極的には無施肥栽培というのは魅力である。

けれど、自身の限られた時間のなかで

すべての種を自家採種するのは難しいし、

自分では化学農薬を使わないと言っても

市販の種を買えば往々にして農薬がついているので

これも完璧に徹するのは難しい。

まああまり潔癖にならずに

あれこれ実験菜園を試みていく。

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2013年6月 2日 (日)

島の土地

周防大島の耕地面積では

大規模農家に向かないだろうな。

自分たちが住んでいる久賀というところも

平野部はごく限られているし

その平野部も宅地化が進んでいる。

中山間地にほとんどの畑や田んぼが

へばりついている。

お百姓をしたい人も

できれば使いやすい土地を探す。なので

上の畑のほうからどんどん荒廃していく。

昔築かれた水路も壊れ、畑をつくっている段々に

直接雨水がそそぎこんでくる。

そんなところで単一的に作物を育てるという発想は

自分たちには最初から描けなかった。

狭い土地にいろんな作物がたくさん産まれる、

そのほうが自分たちにとっても

家畜や穀物、野菜たちにとっても

素直な試みになると今でも信じている。

ひとが、田んぼや畑という土地を育てることによって

穀物や野菜たちが自然に育つ。

そういう環境づくりをめざしている。

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    うちが勝手に鎮守の森と呼んでいる。

  鶏小舎の上にある森。薪を採らせて頂いてる。

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2013年6月 1日 (土)

恵み

お百姓をしててよかったな

ってことのひとつは、

自然の賜物は身の回りに

限りなくあるっていうことがわかったこと。

目先の視点をちょっとずらしただけで

日本の自然は恵みに

満ちてるなと気づく。

でもそれをこうすれば儲かるなどと

お金に換算してしまうと

陳腐なジャパニーズドリームになる。

お金の価値を否定しているんじゃなくて

なんでもお金に換算してしまう今の価値観を

疑っているだけ。

鶏小舎のある山の周囲には

湧水あり、季節の山菜あり、薪には困らない。

街の人から見ると

ただの草ぼーぼーの段々畑にしか見えない

かもしれないけど、日々そこに

通っている自分たちにとって山の畑はつまり

ミクロコスモス。

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