2013年11月24日 (日)

催奇形性

ベトちゃんドクちゃんといえば

名前を聞いたことがある日本人は多い。

なにかとマスコミに取り上げられた時期もあった。

本名グエン・ベト、グエン・ドク。

1981年2月25日

結合性双生児として生まれた。

アメリカ軍が撒きちらした強力除草剤の影響を

濃く疑われる。

1988年に分離手術が行われ

兄弟の身体はとりあえず別々になった。

兄のベトは分離手術後もずっと寝たきりで

2007年秋に亡くなる。

弟のドクは元気に働いているらしい。

戦後ベトナムでは結合性双生児だけでなく

先天性の身体欠損や奇形障害をもって

生れてくる子が後を絶たない。

「皆さんの援助をたくさん受けてきた僕は幸運だ。

アメリカを憎んではいないが

世界がもっとエージェント・オレンジの実態を知るべきだ」

ドクの言葉。

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2013年11月23日 (土)

人間惨禍

放射能といい

ダイオキシンといい

人間が作る毒物は

人間自身にふりかかる。

それらの派生毒物が

人体を蝕むとわかっていてもなお

原発を兵器を

たんに経済発展の成果だと称して

自然に生分解しない人工物を

無邪気に作り続ける

人間とは相当に醜悪な存在である。

でもだからといって人の存在を否定しない。

放射能やダイオキシンで他国が破滅しても平気だ

という精神が文明なら

そんな文明は要らないと言っているだけ。

人間的醜悪さの事実を積み上げたい。

醜さの底の底へ降りていきたい。

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2013年11月22日 (金)

枯葉剤

ベトナム戦争当時

枯葉剤という名前で呼ばれていた

化学薬品は今で言うところの

除草剤という名の農薬。

アメリカの化学薬品製造会社は

ベトナムに撒きちらすための強力な除草剤を

製造する際に

できるだけ原価を低くしようと

なるべく時間とお金をかけずに

安上がりな製品をこしらえた。そのため

人体や土壌に残留するダイオキシン

の影響などを顧みることは後回しにされた。

ここでもモンサントやBASFなど

欧米の多国籍企業の影がちらちらする。

彼らはベトナム戦争の以前より

ダイオキシンの人や環境への有害性について

把握していたのではないか。

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2013年11月21日 (木)

エージェント オレンジ

アメリカ軍がベトナムに散布した

枯葉剤の通称。

他にもピンク、グリーン、パープルなど

ドラム缶に塗られた色で

枯葉剤の種類が分けられていた。中でも

オレンジの毒性は最も強く

TCDDというダイオキシンを含んでいた。

正式化学名称

2,3,7,8-テトラクロロジベンゾ-1,4-ジオキシン

というまあなんとも長い名前。

アメリカが化学兵器A-オレンジなどを

撒いた主な目的はなにか。

当時の北ベトナム政府に通じている

と判断された村やその田畑に散布して

廃村にさせたり

農村を兵糧攻めにしたり

村人が街に移り住むことで

ゲリラとの交流を途絶させるためであった。

飛行機からの空中散布

ジープから垂れ流し

ボートから撒きちらし

あらゆる植物を

河をジャングルを根絶やしにする。

他国を屈服させるために

なんでもするんだね。

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2013年11月18日 (月)

火入れ

今秋初めてのストーブ

薪が燃えて

燠になった頃合いの

炎のゆらぎに魅入ってしまう

木口の割れ目が

赤と黒の微妙な色彩の

コントラストで縁どられ

マグマを連想する

太古から人間は

火を生き物に見立てた

あながち大袈裟ではない

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2013年11月17日 (日)

この二日ほど

小忙しいさなかに徳山に通う。

周南映画祭。

よかった。30年ぶりに

『銀河鉄道999』を観て

また新たな感慨もあり

今日は『ロボコン』の古厩智之監督の

インタビューイベントもあり

閉会まで立ち会った。

実行委員の方々の試みに感謝したい。

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久しぶりのテアトル徳山がうれしかった。

街の映画館がどんどん姿を消していくのは

時代の流れというには

あまりにさびしすぎる。

なぜ映画館が減っていくのだろうか。

 

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2013年11月15日 (金)

未利用資源

中島正さんも勧めておられる。

日本の食品ロスの多さは

世界でトップクラス。

日本の実質的な食糧自給率は

おそらく30%以下。

卵もお肉もほぼ外国産飼料で生産されるので

輸入穀類がもしなんらかの理由で断たれれば

店頭から消えるしかない。

そんな状況に陥って初めて

食品廃棄物が見直されるのだろう。

でも今のところ我々はヘイワ国家日本を

満喫しているので

あいかわらず飽食のまっただなかに立っている。

うちでもこの8年間

餌となる素材をいろいろ試してみた。その結果

現在の飼料内容に落ち着いているが

探せば探すほど

未利用資源があふれていると気づく。

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2013年11月14日 (木)

たまごの質

市販の卵には

あれこれと能書きがある。ただ

自分が鶏を飼っているから

痛感することではあるが

率直に言うと

たまごの質とは

それを産んだ鶏の食べた餌そのものである。

抗生物質や添加物を含んだ餌を食べると

それは必ず卵に影響するし

遺伝子組み換え穀類や

農薬や肥料を過剰に使用して育てた作物を

食べさせると

それも必ず卵に影響する。

そう考えるのがしぜんである。

さらに言えば

鶏の食べたものが糞として出れば

抗生物質や添加物や

その他不自然な物が土に混ざる。なので

市販の卵パックの能書きに

飼料内容がすべて表示されるべきである。

もちろん卵にかぎらず。

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2013年11月13日 (水)

太陽の缶詰

中島正さんの言葉。

鶏の平飼いや放し飼いでは

緑餌(りょくじ)を重視する。

緑餌とは文字通り緑のえさ。

野草や野菜くずなどのこと。

緑餌をたっぷり与えることで

鶏たちは突っつくという本能を

存分に発揮する。卵の色にも

緑餌のカロチンが移行する。

ヒナの頃から緑餌を食べつけている鶏は

タンパク質飼料をほどほどにして

野草のほうに群がる。

鶏たちの活き活きした様子は

緑餌の魅力によって維持される。

大地が放射能で汚染されてしまったら

緑餌という貴重な自給資源も

失われてしまう。

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2013年11月12日 (火)

庭鳥

中島正さんが言ってるのは

ごくごくあたりまえの飼い方。

そのあたりまえの飼い方が特殊になっていった

高度経済成長期以降

人間や鶏がどう変化したか。

目立つところでは

人間の卵アレルギーが増えた。

鳥インフルエンザなど人間に水平伝播するウィルス

が生まれた。

庭先養鶏を取り入れた暮らしや風景が消えた。

外国産の飼料を大量輸入して産ませる

卵がはたして国産と言えるのかという疑問もわく。

鶏たちの本能は

卵を産む姿だけではない。

土をほじくったり引っかきまわしたり砂浴びしたり

仲間と連れだって歩いたり。

人間も食って糞して寝るだけが人生ではないでしょう

そう中島さんは言ってる。

Dsc04053知人方のきれいな蓑曳チャボ

 

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