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2013年8月

2013年8月11日 (日)

めぐりあい

毎日毎日暑いので

できるだけだらだら過ごしているが

だらだらも度を越えると

脳みそが退化してしまいそうだ。

この頃は日中外に出ると

くらくらするのであちこち図書館に行く

機会が増える。

オレもハナも基本的に本を極力買わない。

買うとしても古本を少々。

公共の本棚から自由に本を選べて

さらにそこが天国並みにエアコン効いてるなんて

日本の公共施設はなんともありがたい。

図書館に入ると真っ先に眺めるのが

新刊の書架と本日返却された書架である。

新刊棚ではもちろん新しい情報がまとまって手に取れる。

返却棚では他人が返した直後の

運命的出会い系の本が手に取れる可能性がある。

普通にジャンル別に分けられた本棚を

漫然と眺めても見慣れた景色のように色あせて見えるが

返却棚では啓示に導かれるような一冊に

出会う可能性がほんの少し高い。オレだけかな。

見知らぬ人との糸を感じてしまう。

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2013年8月10日 (土)

もっともっと

何年か前うちに訪れた

放浪者あこちゃんが言ってた。

今の日本はなんでも

足して足して結果を出そうとする。

けれどそれではもっともっと

もの足りなさが増えるだけで

ほんとうの姿は

引いて引いてその残ったものの中にある。

なんだか禅の問答みたいだが

オレも彼のこの言葉をときどき

かみしめる。世界をあまりに

もっともっとで満たしてしまうと

確かに本質は隠れてしまいそうだ。

2013年8月 9日 (金)

うちの鶏舎はちょっと山の方にある。

そばに川が流れている。

うちの田んぼも畑もほとんどが

この川の周辺にちらばっている。

家畜を育てるにも

田や畑にも

すぐそばに川があるというのは

好条件である。もっともこの川の名前が

流田川といい、昔ずいぶんと氾濫した証しなのだろう。

田を流すくらいの勢いで増水することがまれにある。

真夏の暑い日この川にスイカを冷やしておいて

おやつに頂くのは風情がある。

裸足をせせらぎに浸していると

それだけで涼味になる。

イトトンボがお尻の先をちょんちょんと

川面に触らす姿など見ると気持ちが和む。

沢蟹やどんこや亀もいらっしゃる。

やっぱり農薬は使うべきじゃないよなと

他人に強制はできないけど。

川の恵みに感謝。

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2013年8月 8日 (木)

うちの家は

目と鼻の先に海がある。

すぐそばに海がある暮らしというものは

なんだかぜいたくだなと

住み始めていろいろ不具合もわかる。

海水流入の問題がある。

台風が通るときたいていそれが

大潮の時刻と重なるのだ。

庭の地面よりも海水面の方があきらかに高くなる。

海沿いは風当たりも強い。車などが潮の飛沫をかぶる。

その代り気分的にいいこともある。

ちょっと小鯵でも釣ろうかなと

竿を持ってすたすたと釣りに出る。

ハナとケンカしてこいつの顔なぞ見たくないと

怒って家を出ていき浜辺で気を鎮める。

夜ちょっと涼みに堤防の突端へ歩き

寝転んで潮風を感じながら星を見る。幸せ。

海の不規則な波の動きをぼんやりと見つめているとそれだけで

気分が和らぐ。海の効用。

2013年8月 7日 (水)

荏胡麻

えごま

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という。紫蘇に似ているが

香りが違う。荏胡麻の芳香は

しいて言えば湿布薬に甘味をつけたような

ちょっと独特。紫蘇よりも葉っぱが

若干大きくなり

うちではもっぱら

まきまき素材として重宝する。

まきまきとは何かというと

焼肉や刺身を荏胡麻の葉で巻く

朝鮮系の頂き方である。

韓国ではサムギョプサルなどしばしば荏胡麻の葉で

包む。生にんにく青唐辛子をちょんとのせて

サムジャンやコチュジャンやキムチを

なすりつけてくるくるまきまきして

かぷっと口に運ぶ。熱い息を吐きながら

焼酎杯をくいっと傾けて

舌を冷やす。ムムッとうなってしまうほどいける。

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2013年8月 6日 (火)

戦争悪論

平和式典などで

壇上に上がった人たちが

このような悲惨な戦争を

もう二度と起こさないために

過去の歴史を謙虚に見つめ

ともに力を合わせましょう・・などと

発表する。言ってることは間違いではない。

でもそんな文章を

何十ペン読みあげたところで

アメリカは核実験を続けるし

日本の政治家も憲法9条を変えたがるし

武器は作り続けられる。

そんな茶番のような平和式典とはおさらばして

いっそのこと例えば

武器や核兵器を作り続ける企業や

そういう企業に同調するマスコミ人や

戦争したくてしょうがない自民党の面々の

名前を列挙して読みあげるほうが

よっぽど現実感をともなう。

不特定多数の人々に漫然と

このような悲惨な戦争を・・と伝えるよりも

列挙された人たちに対して声高に

あなたがたの行動こそが

これからの地球の未来を左右するのだと

伝えたほうがわかりやすい。

戦争はそれ自体に良いも悪いもない。

戦争それ自体はたんなる現象にすぎない。

戦争を望む人間が悪であり

望んでなくても武器を作り続けたり

他民族を軽蔑するような言動をとったり

たんに無関心なだけの人間が悪なのである。

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2013年8月 5日 (月)

モノ

物があふれており

それらの物の充足感が

豊かさの指標である。

そうだね。車やテレビやスマホや・・

あらゆる人工物が日本にはあふれている。

ちょっと頑張って働いてお金貯めれば

その便利な物たちを享受できるもんね。

物=豊かさ。

目に見える価値としてこんなに

わかりやすい物差しはない。

標準的な家庭にはたいがい

テレビ冷蔵庫洗濯機自家用車パソコンケータイ・・

街へ出ればコンビニスーパーレストラン・・

見つけるのに困らないね。

なんでもそろっててでももっともっと新しい機種やサービスが

欲しくなるね。わかるわかる。

こんなに便利な物たちに囲まれていながら

一体日本人は何が不満なんだいって訊きたいよね。

一体何が不満なのか? 結局

不満の種は自分のこころから発生している

んだよね。こころって

物で充足できない。車にガソリン入れて走るように

自分のこころに便利な物を注げば

すぐに不満解消になればいいのにね。

いくら便利な物を注ぎこんでも果てしないね。でも

新し物好きな中毒者をもっともっと増やせば

景気は良くなるかもね。

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田んぼの中に亀がいらっしゃった。めでたい。何が?

竜宮の使いか。

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2013年8月 4日 (日)

灯台守

むかしこういう職業もあった

らしい。2006年にすべての灯台が

自動化され人が常駐することはなくなった。

♫おいら岬のー灯台守はー

木下恵介監督の作品

『喜びも悲しみも幾歳月』1957年公開

過去に2回も観た。

戦後初のカラー映像なのかな。

なんか惹かれる。日本人の

初々しさというか朴訥さというか

質素な生き様というか。

灯台守という職業は

持ち場を離れられない窮屈な仕事だった

かもしれない。わりと今のうちの

生活に似てるんだよね。

2013年8月 3日 (土)

オスプレイ

戦争好きなアメリカ人は

彼らの愛する軍用機に

とても格好いい名前を付ける。

ミサゴという鷹の名前らしい。

ウィキペディアで調べてみると

この米軍機試作段階では事故が多かったらしい。

空飛ぶ恥と揶揄されながら

実用化に至ってからの事故率は低いらしい。

全長約18m全幅約26m

まー巨大だな。さすがアメリカ人。ダイナミック。

オレの家の何倍かでかい。

いや、あの、別に♂PLAYを称えるわけではなくて

昨日岩国でこの巨大米軍機を歓迎する集会が

石本崇岩国市議会議員が音頭をとって開かれた

というので、ちょっと気になって調べてみた。

米軍が日本を守ってくれるという

幻想にどっぷりと漬かった人たち。

アメリカはアメリカの国家体制や

その体制に利する企業のために軍を動かすのであって

(建て前ではアメリカ国民を守るためという説もあるが・・)

日本人のことなんぞ眼中に無い。

逆の立場になれば想像できるですよ。

占領した国が占領された国を利用するとき

占領された国の民のことなんか考えるわけない。

今まで人類が征服し合った歴史が

それを証明している。米軍にぶら下がりたい

気持ちはわからなくはないけど。

『オスプレイ駐機配備に賛成する有志の会』の会員は

相当に善良な人々なんだなあ。

2013年8月 2日 (金)

三つ子の魂

今年3月に産まれた

ヒナたちは順調に育ち

そろそろ初卵を産みはじめる頃になった。

うちでは数羽くらいは自家孵卵させるが

ほとんどの雌鶏は

初生雛(ショセイビナと読む)を孵卵場から購入する。

ヒナの到着後約1週間くらい餌はくず玄米と水だけ。

4日目くらいから緑餌(リョクジと読む)を与える。

おもに笹の葉を刻んで与える。

玄米も緑餌もヒナの筋胃を鍛えるため。

筋胃とはいわゆる砂肝のこと。

小さいうちから粗放に育て粗食に慣らす。

うちの鶏の育て方である。

小さいころから我がままに贅沢に

育てられた子どもというのが大人になって

どうなるか。そんなふうに育てられたかったかな?

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