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2014年7月

2014年7月31日 (木)

夏眠

暑さの厳しい時節はもうだらだら。

朝はともかく起きて家畜の世話と畑収穫作業。

それを終えて帰ってきて

10時とか11時とかの

遅い朝食を頂く。ここまではまぁなんとかいけてる。

その後お腹が満たされて

のどの渇きも存分に癒されて

ちょっくらごろ~んと横になったがさいご

カウントテンどころか1~2時間余裕で起きあがれん。

というか起きる根性を消失してしまう。

自営だから許される昼間のごろ寝。

甘えちゃいけないと頭でわかってはいても

肉体が床や畳の上に張りついてしまって

自覚的金縛り状態になっている。

そんなふうにごろごろしていると耳元で天使の囁きが

そんながしがし働かんでええやん

もっと優雅に気楽に生きたらええやん

三年寝太郎見習えよ

と聞こえるような聞こえないような。

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2014年7月29日 (火)

麦酒

最近ビール作りにはまっている。

まだまだビールについてよく知らないので

市販のホップ入りモルト缶を買って試している。

それを煮て後でイーストを加えるタイプ。

夏場は気温が高いので

イーストの発酵適温を超えてしまうのが

難しいところだが

ウォート(煮たモルト)の入った容物ごと

水の中に浸けて温度管理すると

意外に安定した適温を得ることができるとわかった。

たとえインスタントでも手作りすると

500ml瓶の純粋ビールがたったの100円未満で

飲める。発泡酒やら第3などビールもどきよりも

安い勘定になる。まー値段はともかく本物を味わいたい。

Dsc00437 勿論日本では1%以上の酒醸造はダメ!ゼッタイ!

2014年7月28日 (月)

茗荷

みょうがという名前に

深遠な意味を感じる。

中国大陸から渡って来た

日本で育てやすい野菜のひとつである。

霜が降りる頃に地上部の茎葉は枯れてなくなり

春過ぎて5月になると再び顔を出す。

茗荷畑に

冬間こんもり枯れ草を敷いておく。

少々枯れ草の層が厚くても

葉先を槍のようにして地表に現われる。

この辺りで蕾としての収穫期は6月後半から7月いっぱい。

9月中旬の長雨時期にもう一度蕾が穫れる。

うちでは素麺や冷汁のトッピング

天ぷらや糠漬けと活躍してくれるありがたい食材。

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2014年7月27日 (日)

野露

いまうちの畑は夏野菜全盛期。

といっても見栄えのいい品は方々へ出荷してしまうので

例によっていびつなのや傷つき野菜は

家族用となる。

今晩は暑い時季の定番ラタトゥイユ。

なんとなく体が液体を欲しているので

スープ仕立てにした。

玉ねぎトマトズッキーニをしこたま使い

ひねくれたキュウリも細かく刻んで加え

白ワインをひたひたにして

コリアンダーフェンネルバジルみじん切り。

ゆっくり煮こむ。

土用の野菜エキスで暑気払い。大地に感謝。

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2014年7月26日 (土)

大暑

なにしろ暑い。梅雨明け後ぱったりと雨は降らん。

こう熱射続きだと畑には水が要る。

水をやるのにポンプで

川から汲むしかない。何年か前まで

ホースを流田川の上流300mくらいまで引いて

落差で畑に水が来るようにしていたのだが

流田川は急流で少し雨が降るとすぐに

水が濁ってホースの水取り口が泥で詰まる。

それを掃除するのが面倒このうえないので

近年はエンジンポンプが散水の主役。

ところがエンジンポンプを多用すると

ガソリン代が多くかかる。なんだか

ガソリンと水を交換しているみたいで

しゃくにさわる。お金のかからない

散水方法をもっと研究しないといけない。

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2014年7月24日 (木)

買手

ペットボトルに収まったマムシくん。

誰か欲しい人いませんか?と声をかけたら

酔狂な御仁がいらっしゃった。

その方曰く

水を少し溜めて糞出しも兼ねて

しばらく預かってくださいとのこと。しばらくって

どのくらい?と訊くと1ヵ月くらいとのお答え。

え?1ヵ月もーって言うと

水さえあれば2~3ヵ月は余裕で生きるよっと。

蛇の生命力はすごい。

おっしゃるとおり1ヵ月経っても平気で鎌首をもたげる

彼はその後ナポレオンの底に沈んだのだろうか。

消息は訊いていない。

2014年7月23日 (水)

毒蝮

このあたりではハミとも呼ばれる。

湿った地表にひそんでいるというのか

ただ休んでいるのだろう。時々畦に現われて

人間を見ても恐れず逃げず威嚇すらしてくる。

それを人間さまが

やーれマムシは毒蛇だ生意気だと囃したてて

せっかく気持ちよくまどろんでいる彼らに

襲いかかる・・・という構図に見えてしかたがないのだが

毒蛇にだって生きる権利はある。

もちろん噛まれるのはいやだが

たいていの場合見つけても

追い払うかこっちのほうで逃げることにしている。

先日とぐろを巻いて鶏舎の水置き場に隠れている

彼を見つけた。ペットボトルに入ってもらった。

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2014年7月21日 (月)

利他

好きな漫画家のひとりで

土田世紀さんという方がいる。というかいた。

2年前に若くして亡くなった。代表作は『編集王』。

絵のタッチが濃い。

くっきりした線で輪郭をあらわすので

物語の現実味と相まって構図に安定感がある。

著者はどういう気持ちで漫画を描いていたか知らないが

オレにとっては

どこかにいつも希望の兆しを秘めており

救いのある作風だなと新刊が楽しみだった。

彼の作品の一つ『同じ月を見ている』。

究極の利他行為とは?という主題なんだろう。

これだけはなにかすっきりとしない読後感。

スケールの巨きすぎる哲学的命題。

土田世紀自身の死をどこかで重ね合わせてしまう。

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2014年7月20日 (日)

茄子

ナスを育てるのって難しい。

ありふれた野菜ほど難しく感じる。

今年は初めて米ナスを試してみた。

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葉や茎が淡い紫クリーム色で柔らかい。

果肉はジューシーで田楽に。

カメムシが幼い果実の汁を吸いにむらがるので

どうしてもキズがついてしまう。

ニジュウヤボシテントウも葉っぱを齧る。

ぐずついた天気の日には

虫たちの活動は目立たないが

晴れた日にはうちの畑を食卓にする。

あんまり多いときは指でつぶすが

たいていの場合放っておく。

株周りに適度な草が生えていると

食害する虫を食べる虫も集まって来て

野菜の生育が大きく損なわれることはない

と信じている。

2014年7月19日 (土)

雌花

ズッキーニの自家採種をし始めて3年目になる。

最初の固定種はネットで買った。

この近辺の種屋さんにはF1種しかなくて

それも少し時期がずれると

商品自体を入荷する予定がないと言われる。なので

自家採種できれば

種を確保する心配がなくなると考えたわけだが・・。

あまかった。毎年2~3株のズッキを種用に育て

去年も同じようにしたつもりだった。なのに

今年は出来がわるかった。株立ち草勢は

いつもと変わらないがなにしろ

雌花が着かない。雄花ばかりで雌花が咲かない。

なんでかよくわからない。去年採取した種がよくなかった

のだろうとしかわからない。

自家採種のための種はもっと厳密に選ぶべき。

まいどまいど失敗から教えられる。

Dsc00158 あたりまえの真理だが男ばかりじゃ子孫はできん。