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2013年7月

2013年7月20日 (土)

本質のしじまに

日本の中身はからっぽである。

政権をにぎる者はおごり

情報を発信する側は政権と手を組み

本質はモザイクをかけられたように

焦点をはぐらかされる。

ことごとさように

この半世紀余り

言ったもん勝ち、やったもん勝ちの

貧相な世界観が日本という国に渦巻く。

あふれる情報を安易に受け入れず

目や耳をもっとハングリーにしてほしい。

イランの映画監督アミール・ナデリさんの

日本人へのメッセージ。

戦後日本の教育は

子どもに経験をさせないように仕向けてきたのだろう。

想像力を磨くにはなにごとも経験が必要。

失敗したら恥ずかしいとか

相手からの反応を気にして一歩が踏み出せないとか

こんな自分が自己主張しちゃいけないんじゃないかとか

とかく先回りして自己規制する。

そんな人間を大量に作ってきた戦後教育。

その恩恵を受けるのは

羊の群れのような国民や労働者を

手前勝手のいいように操りたい

自民党や官僚や独占資本としての電力会社や

製造者責任を一切問われず

原発や軍事製品を作りつづけたい財閥系企業集団

けっきょくそういうことなんだなあ。

単純にそういうこと。

権力者の思想は戦前と変わってなくて

変わったのは、気骨ある人間が激減したという

そういう状況。家畜化され 飼いならされた国民のゆくえは?

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2013年7月19日 (金)

みょうが

うちのおじいが生前

周梨槃特という釈迦の弟子の話をしていた。

おじいは浄土真宗のお坊さんだったので

晩酌をいっしょにすると決まって

仏さまにまつわる話をするのが常であった。

しゅりはんどくという人はとかく忘れっぽい人で

他の仕事はできないがとにかく

日々掃除ばかりの修業生活だったらしい。

でもひたすら清掃修養に打ち込むことによって

ある日悟りを開く。

人間どんなささいなことでもいいから

ばかになってとことん続行してみんさい。

いつかその道が開ける瞬間が訪れるじゃろ。と

お釈迦様の尊い教えを

はんどくさんはおもいきり真に受けて実行したのだろう。

そういう純真さがほしい。オレはいつも世の中を

斜めから見てしまうので。

一体みょうがとの関連性は・・。

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2013年7月18日 (木)

大阪弁

最近図書館で見つけた漫画。

『大阪ハムレット』 森下裕美・著

がおもろい。以前この作品から

リメイクされた映画は観たことあってんけど

原作のほうがはるかに深いわ。

セリフのひとつひとつが

なにげない集積のようでありながら含蓄ある。

それと登場人物の表情が豊か。

いい味でてる。森下さんは

人間観察の達人だな。

自分の観察力をそのまま作品に投影できる

漫画家ならではの才というか

感心する。人間観察漫画といえば個人的に

真っ先に思い浮かべるのが

ロバート・クラムのエログロコミック。

彼は人間の外見からあぶりだされる醜さみたいなものを

これでもかというほど描くことによって露出させる。

これはこれで憎めないんだよな。

ま、ともかく森下さん、応援してます。

2013年7月17日 (水)

散髪

実は、とこれも別にあらたまって

お伝えすることでもないが

ハタチすぎてお金払って

散髪してもらった記憶がない。

たぶん2、3回は散髪屋に行っただろうか。

でもたいがいオレは自分で自分の頭を刈るカルダンである。

刈男。バーバーブラックジャック。

ハタチ頃電気バリカンを買って今もそれを

愛用している。便利。お手軽。金かからんし。

昨日もカルダンした。耳の回り刈りすぎた。

ちょっとはげた。気にしない。世の中

へんな髪形の人はいっぱいおり

オレもそのひとりっていうだけ。

1週間もすればぜんぜん目立たなくなる。そんな感じ。

自分で刈るときはノリがだいじ。

左右不対称アンシンメトリーな美的感覚を

フルに発揮して好きに刈りあげる。

夏はとかく汗をかくので髪の毛の総量を減らす気持ちで

ばさっばさっと。一風呂浴びて一服。

あ、いや煙草オレ吸わないので気分的一服。

ふー、今日もわりかたええ一日じゃった。そんな感じ。

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2013年7月16日 (火)

ISD条項という毒

TPPというと、

なんだかわけわからん。

べつにどっちでもいいんじゃない。

じぶんにはかんけいない。

おたがいの国がうまく商売できるんじゃない。

なに反対してんの・・。

なんていう声が巷から聞こえてきそうだ。

私たち一般庶民としては、

あえて穿った見方をすべきである。

日本の政党政治的な駆け引きの材料としての

多国間経済協定ではなく

アメリカの陰謀としての不平等協定として

日本人はまっすぐ見るべきである。

この協定は農業のことばかり

メディアでは取り上げられるがそれだけじゃない。

日本の国民すべてに影響を及ぼすよ。

多国籍企業の利益を代弁するアメリカを

最恵国待遇とした不平等条約と言っていい。

TPPの中でもっともやばいのは

ISD条項。

考えてみて。もし、私たちの生活に不可欠な

水や食品や薬をアメリカに支配されたらどうするの?

はっきり言って日本以外のTPP参加国からは

日本はアメリカのカモとみなされている。

ようはばかにされてんだよね。憐みの目を向けられてる。

言ってみれば、自民党はアメリカにとって

ネギをしょったカモ。飛んで火に入る夏の虫。サテライトアメリカ。

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2013年7月15日 (月)

先住民

我々がここに暮らし始めたとき

この家には居住者がすでにいた。

そもそもこの家には

トイレというものがなかったので

はなは住むのを嫌がり

毎日実家からうちに出勤していた。

オレはしかたないので約1か月

トイレを作りつつその他諸々

家の内部を住める状態にするため

にわか大工に精を出す。

屋内電気もなぜか断絶しているらしく

しかたないので電線を買ってきて

本当はやってはいけないのだが

にわか電気工事しにもなった。

夜になっても台所しか明かりがなく

しかたないのでヘッドライトで書き物をする。

ライトを消して寝ようとすると

枕もとでかさかさ、かさかさと乾いた音がする。

ときたまその足が腕に触れる。ぎょっとして

振り払う。海辺キャンプとほとんど同じ。

彼ら日中もどこからか迷いこんでくる。

というかたぶんここは彼らにとっても家なのだろう。

こうして今も我々とふなちゃんとの付き合いは続く。

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2013年7月14日 (日)

あしもと

なまけているわけではなく

なにも考えてないわけではなく

ただ気分がのらない時期って

周期的に訪れる。沈うつ期と呼んでる。

ちょっとめんどいなとか

ちょっとごろんしよーとか言い訳して

そういう無為な時間に

罪悪感を感じてしまったり。

どうせオレはそんなたいした人間じゃないしーと

かえって開き直ったり。

でもそういうときの自分なりの対処法は

とりあえず足元のちょっとしたことでもいいので

少しずつ進める。はかどらせようとせず

あせらず悠々と目の前のことを

ちょこっとでも片づけてよしとする。

また時期が来れば

気分がのるだろう。

2013年7月13日 (土)

一雨

ほしいところだ。

畑にポンプで水撒くと燃料つかうので

できれば天然水希望したい。

にわか雨でもほしいが

ここ周防大島はたいてい

真夏の雨雲通り道から外れている。

先週日曜日に降って以来

えらくかんかん照りなので

植物もオレも

なんとなくうなだれている。

なかだるみ。こんな日は

体力回復もかねて

ぼーっとして過ごすに限る。

やっぱぼーっとした時間は幸せ。

2013年7月12日 (金)

食あたり

4日前未明より

猛烈な吐き気あり。

結局上から下からも大変な事態になった。

一日目、頭がくらくらしてほとんど寝てた。

二日目、39度近く熱が出てだめほとんど寝てた。

丸二日間清涼飲料しか口にしてなく激やせ。

三日目、ひさしぶりに山へ行くがふらつきと頭痛あり

ほとんど仕事にならなかった。

今日四日目、暑い日中は休み

朝夕少しまともに働けた。

この二日間お粥と梅干で弱った内臓の回復をはかる。

ようやく頭痛ふらつきなくなった。よかった。

自分の体の医者は自分なので勝手に診断すると

黄色ブドウ球菌かセレウス菌。

オレ体弱いわ。ちょっと傷んだもの食べて

この体たらくで。菌に一本負け。

5kg体重減って体が軽い。・・・よかったこと。

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2013年7月10日 (水)

風鈴が

 ちりんと

  青い空を切る

20代の頃住んでいた一軒家で

昼日中ごろんと横になって

窓から空を眺めた。

窓際には南部鉄の風鈴。

おふくろのお土産。

風はそよとも吹かず。

しばらくしてたった一回

しおりを揺らした。ひらりと空を切るように。

その翌日、勤めていた精神病院の作業療法の時間

この句を詠んだ。

俳句の先生に褒めてもらった。

片山先生ありがとう。

人間褒められるとなにかの折に

励みになるものですね。

心に浮かんだものを飾らずに表現する。

簡単なようで難しい。

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