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2013年11月

2013年11月18日 (月)

火入れ

今秋初めてのストーブ

薪が燃えて

燠になった頃合いの

炎のゆらぎに魅入ってしまう

木口の割れ目が

赤と黒の微妙な色彩の

コントラストで縁どられ

マグマを連想する

太古から人間は

火を生き物に見立てた

あながち大袈裟ではない

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2013年11月17日 (日)

この二日ほど

小忙しいさなかに徳山に通う。

周南映画祭。

よかった。30年ぶりに

『銀河鉄道999』を観て

また新たな感慨もあり

今日は『ロボコン』の古厩智之監督の

インタビューイベントもあり

閉会まで立ち会った。

実行委員の方々の試みに感謝したい。

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久しぶりのテアトル徳山がうれしかった。

街の映画館がどんどん姿を消していくのは

時代の流れというには

あまりにさびしすぎる。

なぜ映画館が減っていくのだろうか。

 

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2013年11月15日 (金)

未利用資源

中島正さんも勧めておられる。

日本の食品ロスの多さは

世界でトップクラス。

日本の実質的な食糧自給率は

おそらく30%以下。

卵もお肉もほぼ外国産飼料で生産されるので

輸入穀類がもしなんらかの理由で断たれれば

店頭から消えるしかない。

そんな状況に陥って初めて

食品廃棄物が見直されるのだろう。

でも今のところ我々はヘイワ国家日本を

満喫しているので

あいかわらず飽食のまっただなかに立っている。

うちでもこの8年間

餌となる素材をいろいろ試してみた。その結果

現在の飼料内容に落ち着いているが

探せば探すほど

未利用資源があふれていると気づく。

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2013年11月14日 (木)

たまごの質

市販の卵には

あれこれと能書きがある。ただ

自分が鶏を飼っているから

痛感することではあるが

率直に言うと

たまごの質とは

それを産んだ鶏の食べた餌そのものである。

抗生物質や添加物を含んだ餌を食べると

それは必ず卵に影響するし

遺伝子組み換え穀類や

農薬や肥料を過剰に使用して育てた作物を

食べさせると

それも必ず卵に影響する。

そう考えるのがしぜんである。

さらに言えば

鶏の食べたものが糞として出れば

抗生物質や添加物や

その他不自然な物が土に混ざる。なので

市販の卵パックの能書きに

飼料内容がすべて表示されるべきである。

もちろん卵にかぎらず。

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2013年11月13日 (水)

太陽の缶詰

中島正さんの言葉。

鶏の平飼いや放し飼いでは

緑餌(りょくじ)を重視する。

緑餌とは文字通り緑のえさ。

野草や野菜くずなどのこと。

緑餌をたっぷり与えることで

鶏たちは突っつくという本能を

存分に発揮する。卵の色にも

緑餌のカロチンが移行する。

ヒナの頃から緑餌を食べつけている鶏は

タンパク質飼料をほどほどにして

野草のほうに群がる。

鶏たちの活き活きした様子は

緑餌の魅力によって維持される。

大地が放射能で汚染されてしまったら

緑餌という貴重な自給資源も

失われてしまう。

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2013年11月12日 (火)

庭鳥

中島正さんが言ってるのは

ごくごくあたりまえの飼い方。

そのあたりまえの飼い方が特殊になっていった

高度経済成長期以降

人間や鶏がどう変化したか。

目立つところでは

人間の卵アレルギーが増えた。

鳥インフルエンザなど人間に水平伝播するウィルス

が生まれた。

庭先養鶏を取り入れた暮らしや風景が消えた。

外国産の飼料を大量輸入して産ませる

卵がはたして国産と言えるのかという疑問もわく。

鶏たちの本能は

卵を産む姿だけではない。

土をほじくったり引っかきまわしたり砂浴びしたり

仲間と連れだって歩いたり。

人間も食って糞して寝るだけが人生ではないでしょう

そう中島さんは言ってる。

Dsc04053知人方のきれいな蓑曳チャボ

 

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2013年11月11日 (月)

平飼い養鶏の先達

『自然卵養鶏法』の中島正さん。

うちが養鶏を始めるにあたって

この本を何度読んだだろう。

とにかく繰り返し読んだ。

それだけここに書かれてある内容が

10年前の自分にとって新鮮だった。

基本は今も忘れていない。

鶏という家畜は

人間の経済に組みこまれて

より合理的に

より効率的に飼育される。

今でも卵は物価の優等生などとおだてられ

スーパーやコンビニに安い卵が

これでもかというほど積み上げられている。

その安い卵にあえて対抗するような

飼育法や販売方法を

中島さんは地道に続けてきた。

大正9年生まれとのこと。

今もご健在なのかな。

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2013年11月10日 (日)

沖縄密約事件

当時毎日新聞の記者だった

西山太吉さんがスクープした。

アメリカの統治下にあった沖縄をめぐる

アメリカと日本政府による秘密協定を

暴露した西山さんは

国家公務員法違反容疑で逮捕され

有罪判決を受けた。

この事件の中身は

佐藤栄作がアメリカの操り人形であったことと

一新聞記者への個人攻撃

に終始した日本のマスコミと

密約の証拠を突きつけられても

「密約はない」と言い張る政府の嘘にある。

簡単に言えば

国を動かす政治家や官僚の大罪が

一個人の軽犯罪追及へと

世論操作によって

すりかえられてしまう顛末になった。

マスメディアの原点を忘れてしまった報道産業は

マスゴミとでも呼ぶしかない。

自民党が大好きな秘密を

もっとのぞいてみたい。

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2013年11月 9日 (土)

福祉

選挙の立候補者が声高々に説く

福祉政策を

笑ってみている自分がいる。

フクシフクシってそんなに連呼して

訴えるような問題なのか。

っていうか

日本の福祉は偽善である。

政治家も官僚も福祉という言葉を

一種の免罪符のように使うだけで

言葉が擦り切れている。

きめこまやかな福祉行政もそりゃ必要だろう。

しかしその前に画期的な法律を

作ってしまうほうが

もっと福祉的議論が巻き起こるのではないか。例えば

イタリアは精神病院そのものを廃止した。

全廃してしまった。日本みたいに

医師会が牛耳る精神病院協会が

でかい顔している国ではこんな大胆な変革は

期待できない。そりゃ問題はいろいろある。

でも人生生きてりゃいろいろ問題があるのは必定。

とかく先回りして問題の芽を摘んで

現実から目をそらすために

福祉があるわけじゃない。

001 

001_2テアトル徳山、なくなって寂しいっす。

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2013年11月 8日 (金)

後家殺し

ちょっとどぎつい言葉ではあるが

こんな言葉はもう死語だろう。

ひとつのエピソードとして。

昔は脱穀機などなかったので

稲穂から籾を取るのは当然手作業。

Dsc00347「こばし」と呼ばれる二本の箸で穂を挟んで籾をこそぎとる。

もっぱら後家さんが頼まれ仕事として従事していたらしい。 

江戸時代に千歯こぎという

怪獣の歯のような道具が普及して

後家さんの手間賃仕事が減ったので・・。

さらに大正時代になると

足踏み脱穀機という道具が普及して

千歯こぎもすたれていく。

現在はエンジン脱穀機いわゆるハーベスタや

コンバインが手作業にとって代わる。

うちもエンジン機械に頼りっぱなし。

機械は便利だが脱穀の仕組み自体は

足踏み時代と同じなのだ。

化石燃料を使うかどうかというだけ。